ポジティブ・アレルギー

物事を顧みず、ひたすら自身にとって都合の良い部分だけを見て突き進まなければならない、ポジティブ社会への拒絶反応

REAPER:センドで共有したリバーブ直前でのパートごと調整

センドでリバーブ・トラックに送る際に、リバーブに送る音だけをさらに微調整し、その上でそれを送りたい、と思うことがあるかもしれない。しかし、送り先のリバーブ・トラックが他のパートと共有されている場合、リバーブ前にEQなどを挿しても、パートごとに個別にレシーブ音の調整をすることができない。以下はその場合の対処法。
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  • リバーブの送り元となるトラックの一番後ろに調整に必要なプラグインを挿し、以下のように設定する。これによって、このプラグインを経た音は当該トラックから――「JS: IX/Mixer_8xS-1xS」のような特殊なプラグインを挿さない限り――直接マスターに送られることはなくなる。
    send_rev1.png

    ここでは1/2チャンネルから入力して3/4チャンネルに出力する設定にしているが、出力チャンネルは空いているチャンネルなら別になんでもよい。尚、プラグインを挿す位置は「一番後ろ」としているが、これは音作りを全て済ませた後の音を調整してリバーブに送る場合の設定であり、最終的な音作りの前の段階の音を調整してリバーブに送りたい場合は、分岐させたい場所にプラグインを挿す。また、必要なら同じ設定をしたプラグインを複数挿すこともできる。

  • 次に、リバーブ・トラックの側で、レシーブ設定を(この例の場合)3/4チャンネルで受け取って1/2チャンネルで出力するよう設定する(送り元のトラックを一端ステムなどで書き出したりすると、再びレシーブ側のチャンネル設定をし直さなければならなくなるので注意)。
    send_rev2.png

    これでリバーブ・トラックは、先ほど設定を済ませたプラグインの効果が反映されたサウンドを受け取るようになるので、後はそれで音を調節するだけ。パソコンがショボかったりして共有リバーブを使わざるを得ない場合でも、この方法を用いればかなりサウンド・バリエーションを広げることができるように思う。

「死にたい」は問題解決への希求×字義上の意味と感覚上の意味

「死にたい」の殆どは、本当に死そのものを望んでいるのではなく、その者が死しか解決方法がないであろう――少なくともその時その者がそのように認識している――問題に直面していて、そうであるならばできるだけ早くその問題を解決した方がよい、しなければならない、という問題解決への希求が言語化されたものだ。
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しかし、殆どの人間はそれを文字通りそのままの意味で捉える。すると、じゃあ死ねば?ということにしかならない。このように、そこで想定された文脈が読めず、言葉を文字通りそのまま受け取ってしまう者のことを巷ではアスペなどと言ったりするわけだが、この問題の場合、実に殆どの人間がアスペになってしまう。

これは、そのような問題に直面している者が極めて少数である――過去にそれに直面していた者ですら、問題が解決してしまうとそれを忘れてしまったりする――が故の現象だが、このことは、文字が持っている文脈というのは、それだけ個々人の感覚や経験に大きく依存して成り立っていることを表している。

そして、こういった感覚的趨勢からはずれた言説が内包する問題は、特に注意を促されたり深く考えたりでもしない限り、常に文脈をはずれて解釈され、時義上の意味で握りつぶされたり、面白おかしく曲解されたまま世間に流通し続けることになる。

REAPER:パラメータ・モジュレーションで内部サイドチェインを使う方法

コンプにはMolotやTDR Feedback Compressorのように内部サイドチェイン機能を持っているものがある。内部サイドチェインというのは、トリガーとなる入力信号にフィルターを掛け、それに従ってコンプを動作させようとするもの。これによって、例えばハイパスでトリガーとなるシグナルの低音を削ることによって、コンプを低音には反応させなくさせたりすることが出来る。

以前、Pモジュレーションでヴォリュームを自動的に上げ下げさせ、コンプ代わりに使う方法を紹介したが、ちょっとした工夫で、Pモジュレーションにもこの内部サイドチェイン機能を持たせることができる。

  • まず、何でもいいからトリガーとなるシグナルを扱うための適当なEQを挿して、以下のように設定する。
    in_sc2.png

    ここでは1/2チャンネルから入力して3/4チャンネルに出力する設定にしているが、出力チャンネルは空いているチャンネルなら別になんでもよい。

  • 次に、各種設定(上記リンク先参照)を済ませたFreeGなどのプラグインをその後に挿し、parameter modulation画面でTrack audio channelを先ほどEQ側で設定した出力チャンネルに合わせる。これによって、当該プラグインはこのチャンネルのシグナルをトリガーとして動作することになる。
    in_sc3b.png

  • 後は先ほど設定を済ませたEQで、反応させたくない帯域をカットするだけ。
    in_sc1.png

DDMFがRTASバージョンをリリース

既存ユーザーは無料でRTASバージョンを入手できる。
ただし、Metapluginだけは法的な理由とやらでリリースが除外されている。
また、AAXバージョンも今年の後半にはリリースされるとのこと。

しかし、プロツールス使っている人でDDMFのプラグインを
愛用している人っていったいどれくらいいるんだろう。

動機は自然選択

これだけ自己責任や競争による自然選択の「正しさ」が称揚される社会なのだから、そろそろ、「自己責任!」「自然選択!」を決め台詞にして自己責任論者や選民思想論者を惨殺していくダーク・ヒーローものが流行してもいいはずだし、殺人の動機やそのいい訳として、「自然選択がやった」「殺されることを止めることが出来なかった者の自己責任」と言い出す者がどんどん出てきてもおかしくないように思うのだが、何故か中々そうはならない。

その一方で、直接自分の手で暴力を行使するのではなく、社会システムにそれを代行してもらっている者達の多くは、常日頃からそういった理屈で暴力を正当化しているという状況がある。こういった現象にはもっと焦点が当てられてもよいのではないか。

MAutoVolumeのパラメータについて

MeldaProductionのMAutoVolumeについては以前にも何度か取り上げたことがあるが、これはとても良い物だと思うので、其々のパラメータについての説明も加え、もう少し詳しく書いておこうと思う(通常価格は50EURだが、今現在――2012/4/21日――セール中で30EUR。期間はよく分からないが、恐らく今月の終わりくらいまでだろうか?)。

<このプラグインについて>
▼MAutoVolume
MAutoVolume.png

このプラグインがどういうものかといえば、設定にしたがってヴォリュームのオートメーションで自動的に小さい音を大きく、大きい音を小さくし、対象の音量を平均化してくれるというもの(基本的に個別パート向きで、2mixやドラム・グループなどには向かない)。つまり、コンプで音の大きな部分を圧縮した後にゲインを上げて音を平均化し、音圧を上げるのと似たような処理をヴォリューム・オートメーションで行おうとするもの。ただ、ヴォリュームで平均化するとコンプ特有の音の劣化が起こらないため、よりピュアにそれができるというのがこの手のプラグインのウリ。

もちろん、サチュレーションなんてものがあるように、必ずしもピュアな音の方が良く聞こえるとは限らないし、このプラグインではアタックやリリースの設定が出来ないため、結局は普通のコンプと併用することの方が多いかもしれない。しかしこれがあれば、コンプは少しクセを付けるためだけに使用するなんてことも出来るし、より音圧を稼ぎたい場合でも、普通のコンプと併用することで無理なくそれが可能になる。

また、其々のコンプによって音の変わり方が異なってくるのと同じで、普通のコンプを使った場合とこれを使った場合ではやはり音の変化の仕方も変わってくるし、REAPERのPモジュレーションでゲイン・リダクションを行った時の音ともまた違った音になる。なので、単純にコンプのバリエーションの一つとしてこのプラグインを使用するというのも悪くないだろう。

因みに、この手のプラグインの元祖はWavesのVocal Riderだと思うが、プラグインの評価に結構シビアで、気に入らないものには辛辣なもの言いをすることも多いKVRメンバーが、WavesのRiderシリーズでは出来なかったことがこれではできた、とこのプラグインをベタ褒めしていた。自分はWavesのRiderシリーズを試したことはないのでそれが正しい評価かどうかは判断できないが、Riderシリーズを狙っている人は、一度それを買う前にこれを試してみるのも悪くないのではないだろうか。値段もこちらの方が安いし。

以下はこのプラグインのパラメータについて。

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病院に行ってきた

3月頃に風邪をひいて、それから一ヶ月経っても咳が出そうな感じが収まらなかったので、とりあえず耳鼻科に行ってみたが、ハッキリとした原因は分からず。吸引薬を処方されたものの、それで症状が治まる気配もない。同時に背中の奥に筋肉痛のような痛みもあり、気になったのでその後内科に行き、CT検査と血液検査をしてもらったが、異常なしということで、やはり原因は判明せず(CT検査の値段が高い!)。でも明らかに症状はあるし、今こうしている間も結構辛い。とりあえずしばらく経過を見ることになったが、どうなることやら。

ネットで類似した症状を調べてみたところ、どうも胸膜炎っぽい気がするのだが、ウイルス性の胸膜炎の場合、放っておいても直ることが多いと書かれているものの、胸膜炎は結核や癌などに伴って発生することが多いとも書かれていて、怖くなる。CTでは異常なしということなので、大病ではないと思いたいが、どうしても不安になってしまう。

ユートピアを目指す共産主義と、それが既に成立している前提で話を進める資本主義

ちょっと古い記事だが…。

“キリギリスの国”ギリシャ…デフォルトは必然か"(ZAKZAK)

 ユーロのギリシャ救済劇はイソップ物語の「蟻とキリギリス」を想起させる。暑い夏、冬に備えて額に汗して働き、せっせと食べ物を蓄える蟻。一方、キリギリスは蟻を嘲笑し、暑い日中は昼寝、涼しい夕刻に得意のバイオリンを弾き、毎夜、演奏会に興じる。

 しかし、そうしたときは長くは続かない。秋は深まり、寒い冬が訪れる。食べ物がなくなったキリギリスは蟻に助けを求めるが、蟻は拒絶し、キリギリスは死ぬ。さしずめ蟻はドイツ、キリギリスはギリシャであろう。イソップ物語のように、冬はすぐそこまで近づいている。

『蟻とキリギリス』におけるアリの労働とは、そこいらにあるものを勝手にねぐらに持ち帰ることなのだから、ギリシャもアリにならってそこいらのものを勝手に持ち帰ればいいんじゃないだろうか。きっと『蟻とキリギリス』におけるアリの生活形態を称揚してきた大勢の皆さんも応援してくれるはず。
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(1)『蟻とキリギリス』は共産主義が理想とする社会の完成系

『蟻とキリギリス』の寓話は、社会主義・共産主義批判、或いは資本主義礼賛のダシにされることが多い。冒頭の記事におけるギリシャ観もその文脈に則ってのものだろう。しかし、そこには奇妙な倒錯がある。

資本主義では、事業主か被雇用者のポジションを獲得した者しか労働することはできない(働いたとみなされない)。しかも、その枠の数や質(持続性)には限りがある。経済状況によって変容するその限りある枠組みを巡ってお互いが競合し合うのが資本主義だ。つまり、そこでは個々人の努力具合や勤勉さではなく、集団におけるポジション争いの結果によって富の在り様が決定される。また、そこで全ての者が労働者のポジションを獲得するということは原則的にあり得ない。何故ならそれは、この世に生まれてきた労働力という名の全ての「商品」に買い手がつき、尚且つその存在がこの世から消え去るまで流通し、機能し続けるのと同じことを意味するからだ。自由主義市場においてそれはあり得ない。

それに対し『蟻とキリギリス』の世界は、「社会的競合なき労働」を機軸にして成り立つユートピア――努力さえ怠らなければ誰もが生き残れることができる世界――だ。そこでの教訓は、労働最高、それを忌避する怠け者や不労所得者(キリギリス)は死すべし、ということだ。これは共産主義の理想とする社会と完全に合致している。即ち、共産主義が理想とする社会の完成系、革命成立後の世界こそが『蟻とキリギリス』の世界なのだ。

つまるところ、『蟻とキリギリス』の寓話をダシにした社会主義・共産主義批判、及び資本主義礼賛は、共産主義における理想を社会のあるべき真の姿だとしながらそれがなされているという何とも奇妙な様相を呈している(そもそも現実における蟻の社会自体が社会主義的)。

(2)ユートピアの成立を前提として組み立てられる資本主義的主張

こういった倒錯は『蟻とキリギリス』をダシにした資本主義礼賛に限ったことではない。

アメリカ大統領選挙の共和党側候補の一人だったケリー氏は、ウォール街で格差改善のデモを行っている者達に対し、私も昔は貧乏だったが、必至で努力して働き続けてきたからこそ今の地位(ピザ・チェーン店の経営者)を手にすることができた。君達もそんなところでデモなんかしていないで働きなさい、というようなことを言っていた。ケリー氏に限らず、資本主義に全幅の信頼を寄せる者達は、必ずといっていいほどこういった主張を行う。要するに、貧乏人は自助努力もせず自らの意思で下流に留まっているだけであり、それ故にどんなに苦しもうと自己責任、というわけだ。

しかし、この主張はどうもおかしい。というのも、もし貧乏の原因が働こうとしないことにあると言うなら、手を上げた人間全てが持続可能――でないと一時しのぎにしかならない――な上にいずれ金持ちになることができる程度の蓄えも可能な職につける状況が成立していなければならない。そしてそれが努力不足のせいだとするなら、精一杯努力をすれば誰もが金持ちになれる世界がそこに成立していなければならない。だが実際にはそういったユートピアは成立していない。だからこそ、共産主義はそういった努力と労働を機軸としたユートピアを作り上げようとしたわけだ。

つまり、資本主義に全幅の信頼を寄せる者達のこういった一般的主張は、既にユートピアがそこに存在していることを前提として論が組み立てられている。

さらにおかしいのは、この手の主張では、その者が持つ身分や富がまるで労働によって決定づけられているかのようにしているところだ。だが、労働がその者の身分を決定付けるのならば、奴隷が最も裕福になっていてもおかしくないはずだろう。どうも、富を獲得した人間の多くは、その原因を自らの労働に見出そうする傾向がある。例えばギリシャの没落に関しても、その原因を労働の忌避にあると思っている人が多いのではないか。だが実際には、ギリシャの労働時間はOECD加盟国の中でもトップ・クラスで、日本の労働時間よりも多い。もし富が労働によって決定付けられるのであれば、ギリシャはOECDでトップ・クラスの金持ち国になっていてもおかしくないはずなのだ。

もちろん、実際には別に労働という行為そのものが直接富を生み出すわけではないので、こういったことは別におかしなことでもなんでもないわけだが、しかし、多くの自称資本主義者達はそのようには解釈しない。大抵はケリー氏のそれのように、恰も労働そのものが直接富を生み出しているかのような前提で物事を主張する。だがそれは正に共産主義における労働価値説に他ならない。面白いことに、殆どの自称資本主義者は、この共産主義の原理に則って現実を解釈している。

(3)倒錯の理由

「この世にユートピアは存在しないのだ」。これは自説の正しさを補強する目的で「資本主義」を持ち出す人間がよく使う定番フレーズだ。ところがその者達の多くはユートピアの成立を前提とした主張を行うのみならず、敵の原理で現実を解釈し、敵の言葉で話している。

何故こういった倒錯が一般化しているのか。それをおかしなことで片付けるのは容易いが、それにはそれなりの必然性があってのことだろう。ではその必然性というのは何かと言えば、結局のところ、より多くの人間を魅了する社会政策は、人々からユートピア感覚を引き出す能力を備えていなければならないからではないか。逆に言えば、人々が希望を抱くためにはユートピア感覚が喚起されることが必要不可欠だから、とも言えるかもしれない。

共産主義に相対する資本主義のセールス・ポイントは概ね二つ挙げられる。結果を見ると資本主義の方が経済的に成功する可能性が高いことと、生活スタイルの自由度が高い、ということだ。しかしこれは共産主義に対する相対的なセールス・ポイントでしかなく、それだけでは絶対的魅力があるとは言えない。

というのも、人類の歴史を見る限り、資本主義社会においても富は常に一握りの人間達に独占され、ある程度上手く行っているとされる国においてもそれなりに転落する危険性が存在するであろうことには変わりないからだ。そしてそれは固定化される傾向にある(だからこそ「稀な例」がセンセーショナルに取り上げられる。それが普通だとニュース・バリューはなくなるわけで、人々に希望をもたらすそれがニュース・バリューを持っていることが逆説的に希望のはかなさを証明している)。

現実をそのまま見ると、地域や状況によって多少割合は変わってくるものの、一部の人間が富を独占し、その他大勢の人間は貧乏人になり、先進諸国においても2、30人に1人は社会的ポジションを確保できず、窮地に立たされる、という大枠は変わらない。そして一端振り分けられたら、それが入れ替わる可能性は極めて低い。

頑張れば皆が金持ちになれるという状況が成立していない以上、富を独占することになった人間が何故そうなったかと言えば、それは運が良かったからとしか言いようがないし、窮地に立たされた人間が何故そうなったかと言えば、この世がユートピアでなかったから、と言うしかない。ここでその原因を個人に求めるのは間違いだ。何故ならその主張は、事実の一部だけを見せて相手を騙す詐欺師の手口と変わらないからだ。そしてここでは「個人」が事実の一部に当たる。もちろん、個々人の物語はあるだろうが、それはあくまで個人的なものでしかない。

今現在の状況を見ると、アメリカの失業率は9%ほど。フランス、イタリアの失業率も9%程度。日本の失業率は4.5%ほどだが、非正規雇用は3人に1人。スペインの失業率は20%以上で、若年失業率に至っては50%以上。しかし力尽きてポジション争いの場から退いた人間はこういった数字には含まれないため、ポジション確保に失敗した人間は実際にはもっと多い。例えば自分はこの4.5%に含まれていない。そして何処でも長期失業者が就職するのは極めて困難。

要するに、現実は余りにも魅力がなさ過ぎるのだ。そしてその現実を下支えしている資本主義も。この現実を直視し続けて正気でいられる人間はそれほど多くはないだろう。そこで現実をオブラートで包むためのユートピア概念が必要になる。

(4)ユートピアが人々を牽引する

資本主義それそのものは原理的にはユートピアを前提とはしていない。しかし、我々が何かに惹き付けられるのは、その原理に魅力を感じるからではない。飛行機に乗るのは早く目的地に到達できるからであって、その原理に惹かれるからではない。食事をしたり眠ったりするのも、原理的にそれが必要だから、という理由でそれをするのではない。音楽にしても、それが持つ原理に惹かれるからそれを好きになるのではない。同じように、資本主義の人気もそれの原理に魅力があるからではないだろう。では資本主義の人気を支えているのは何かと言えば、それはそれに付随して生まれる意思の力によるユートピアという現実解釈だ。

――確かにこの現実はロクでもない。しかしそれは自分をもっと成長させようとする思いや工夫、努力が足りない人間が大勢いるということを表しているだけに過ぎない。全ての人間がその意思の力を最大限引き出せば、誰もが幸せになれるはずだ。ここには既にそういった条件が成立している。そうなれない人間がいるのは単にそれを怠っているからであり、逆に言えばそれを怠ることさえ止めれば誰にでもチャンスはある。現実を形作っているのは人々の意思(魂)であって、今ここにある社会環境ではない。――これが意思の力によるユートピアが持つ世界観・秩序であり、資本主義において現実の在り様はこういったフレームで解釈される。

実のところ、これは皆が本気で平和を望めばそうなるはず、という考え方と相違なく、単なる世迷言でしかないわけだが、こういった現実解釈こそが資本主義の魅力を支え、それによって人々は希望を抱いたり自尊心――私が成功した/するのは私の魂が優れているから――を得たりすることが可能となる。資本主義と自己啓発の相性が良いのはこのためだ。その仮想世界では、魂が無限の力を秘めているのだ。

逆に共産主義ではこういった意思の力によるユートピアの存在を否定するが故に、物理的なユートピア・システムを作り上げることが必要とされる。そしてシステムに上手く馴染めない者は、共産主義社会では革命への意志が足りないと言って糾弾され、資本主義社会では自らの可能性を引き出そうとする自助努力が足りないと言って糾弾されることになる。

要するにこの二つの違いは、意思の力のユートピアが既に成立しているという前提で話を進めるか、それが存在しないが故にシステム的にそれを構築しなければならないとするかの違いであり、どちらもユートピアの存在がその根幹にあり、それが牽引力となっているということには変わりない。

TDR Feedback Compressorがv0.4にアップデートされたが…

個人的にはv0.2の時の方が断然良かった。

v0.4ではレシオの反応が大きく変更され、より強力にゲイン・リダクションが行われるようになり、尚且つハイ・レシオ設定において歪みも加えられるようになった。2.5:1より下に設定した場合は前のバージョンと同じと書かれているが、少なくともv0.2の時の変化の仕方とは明らかに異なっている。前のバージョンとはv0.3のことだが、v0.3は落としていたがまだ解凍さえしていなかったので、ダウンロード時にv0.4を上書きしてしまい、違いを確認できず。v0.3ではPEAKとRMSを切り替えることができるようになったので、もし音の変わり方がv0.2と同じなら、是非とも入手しておきたかったところだが…。プラグインのバージョンアップはこういうことがあるから怖い。

ということで、古いバージョンを持っている人は上書きせず、それを残しておいた方がいいです。

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プロフィール

Author:後正面
ひきこもりという役割を引き受け
ざるを得なかった一人として
人間について考えてみる。
でも、本当はただの断末魔ブログ。
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※コメントは記事の内容(主題)に関するもののみ受け付けています。また、明らかに政治活動的な性質を持つ内容のコメントはお控え下さい(そういった性質を持つ発言は、それを許容するような姿勢を持つ一部のブログを除いて、自分のブログで行うものだというのが私の基本的な考え方です)。

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