ポジティブ・アレルギー

物事を顧みず、ひたすら自身にとって都合の良い部分だけを見て突き進まなければならない、ポジティブ社会への拒絶反応

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こんなオチだったら良いのに

映画コラム:本音のひと言 渡まち子 Vol.302「ワルキューレ」(西日本新聞)

 狂った暴君アドルフ・ヒトラーの暗殺計画は、実際に40回以上あったという。本作はその中でも有名な“ワルキューレ作戦”の顛末をスリリングに描く戦争サスペンスだ。ヒトラーの最期は多くの人が知るもので、そのことは作戦の結果をも物語ってしまうのだが、映画は最後まで緊張感を失わない。(中略)21世紀になった今、決して全ドイツがヒトラーに傾倒していたわけではないという物語がハリウッドから生まれてくることに、時間の経過を感じずにはいられない。

本当にヒトラーがいなければ惨劇は起こらなかったのだろうか。自分には到底そうは思えない。そもそも、ヒトラー一人の力が歴史を動かしていたわけでもないだろう。それよりもむしろ惨劇を裏で支えていたのは、人々の奥底に潜んでいる不安や僻み、正義感や復讐心、合理性追求の欲求、或いは希望への希求といった人間の資質そのものの発露であったり、人類が延々と抱え続ける「資源の不足」という普遍的命題であったりするんじゃないのか。
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だから、どうせだったら「ヒトラーを暗殺すれば平和がやって来る、ヤァ!ヤァ!ヤァ!」みたいな陳腐な希望(勿論、当人達にとっては差し迫った事情があったのだろうけど)に支えられた作戦をただ単にそのまま描くよりも、パラレル・ワールド的に、ヒトラーの暗殺は見事成功したものの、彼を殺害した為により遠大な惨劇が引き起こされ、その責任をヒトラーを暗殺した者が背負わされる、というオチにすれば良かったのに、と思う。いや、このプロット自体は非常に一般的なものだが、一見史実の再現を装っていながら最後にこういうオチを持ってきたら、それはそれで結構な衝撃なんじゃないだろうか。ナイト・シャマランもびっくりだ。もしそうであるならば、「時間の経過を感じずにはいられない」という感想にも得心がいくのだが。

まあ、実際には世論的に無理なんだろうけど。そういう内容の映画を作るのは。いや、逆にそういう禁忌を破るような強い個性を持った人が出て来たりするのがアメリカの凄いところだったりするんだけど、この手の大スペクタル系は金が集まらないと作れないからなあ。自主制作だったら可能かもしれないが。
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教祖誕生

ビートたけし原作の教祖誕生という映画がある。
ふらふらしていた若者が、インチキ教団に興味を持ち、
一緒についていく内にいつの間にか教祖に祭り上げられ、
本人も次第にその気になっていき、
本当に一つの宗教の教祖になってしまう話。

 ***

周りの環境によってその気になっちゃうんだよな、人間って。
そしてその人が本気になればまた周りの人間も本気になっていく。

逆に言えば、常識やシステムといったその環境に於いて、
その気になれるからこそ人間は生きて行けるんだろうと思う。
それぞれが、実は有りもしない幻想を共有し、
抱いているからこそ、その社会(関係)は成り立つ。
そして、その幻想を共有出来なくなった人間は、
ただそこから立ち去るしかない。

それにしても岸辺一徳ははまり役だし、
ビートたけし本人の演技もよかったけど、
あの映画では駒村役の人がいい味をだしてたなあ。
真面目な人間の末路というのは大体あんな感じだろう。

その場所のあり方に嫌気がさしていても
抜け出す勇気も力もなくて。
仕方がないので、その場所で小さな理想を
抱くことで自我を保とうとする。
そしてその理想のために小さな反乱を起こす。
しかし、結局その反乱が実を結ぶこともなく、
自身もその理想を貫徹出来ないことを思い知らされ、
内と外の二重の圧力によって板ばさみになって
精神が疲弊し、壊れていく。
あれを見ているとほんと身につまされる。

まあ、何かを信じることが出来るうちに死ねたのなら、
まだ幸せなのかもしれないけど。

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Author:後正面
ひきこもりという役割を引き受け
ざるを得なかった一人として
人間について考えてみる。
でも、本当はただの断末魔ブログ。

働けど無職。
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※コメントは記事の内容(主題)に関するもののみ受け付けています。また、明らかに政治活動的な性質を持つ内容のコメントはお控え下さい(そういった性質を持つ発言は、それを許容するような姿勢を持つ一部のブログを除いて、自分のブログで行うものだというのが私の基本的な考え方です)。

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