ポジティブ・アレルギー

物事を顧みず、ひたすら自身にとって都合の良い部分だけを見て突き進まなければならない、ポジティブ社会への拒絶反応

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起こるべくして起こったことを「異常」として捉えること

【これはひどい】東京駅100周年記念Suica 購入出来なかった人が罵声・暴動で東京駅がカオス状態 - NAVER まとめ

この騒動を見てそれを異常事態であるかのように言う人は多い。だが、(最終的には希望者全員が購入できるようになったものの)希少価値が出る可能性のあるものを早い者勝ちにしてしまった以上、こういう騒動が起こるのはむしろ当然と捉えるべきなのではないか。
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こういう手法で商品を販売する場合は、コレクターが必死になるのはもちろんのこと、それに加え、組織的構造を背景に持つバイヤー達が目の色を変えてやってくるのは目に見えている。だから当然それを織り込んだ上で計画を立てなければならない。

また、商品がまだ残っているにもかかわらず販売を突然中止し、しかも何の説明もなしというのも最悪の対応だったと言えるだろう。みな時間と金と労力というコストをかけて買いに来ている。そういう人達が納得のいく説明を求めようとすることは横暴でもなんでもない。そしてルール違反の徹夜組や横入りをした人達がお咎めもなくブツを購入できた事実は、ルールを守って買えなかった人達を一層苛立たせるだろう。

もちろん、だからと言って全ての人間が駅員を怒鳴ったり物を壊したりするわけではない。そういう事態が実際に起こった事実をもって異常と捉える人達もいる。

だが、例えばネット上で大勢の人々が集まる場所では、必ずと言っていいほど荒らしが出現して暴れまわることになる。世の中には常に一定数のトラブルメーカーがいて、母数が増えれば増えるだけそういう人達が混じりこむ可能性が高まるわけだ。そうでなくとも普通の人がクソリプをしてしまったりするのが現実だろう。

それをネットの中だけの出来事だと考えるは間違いだ。というのも(ネット上のトラブルメーカーがネット外でもトラブルメーカーであるとは限らないが)ネットの外にもまたトラブルメーカーがいることは間違いないからだ。また、強盗や殺人、暴行、虐待、いじめなど、本当に重大な事件はネット上よりもむしろネットの外で、あるいはネットという限定から解き放たれ外に波及した時に起こっているという事実もある。つまり、匿名でないことは全く危険性を排除しない。

そういう条件を鑑みた上で見ると、あれだけの人数が集結し、しかも揉め事の種がそこに屹立しているとなれば、そういう場所でネット上と同じように荒らしが暴れまわったりクソリプが飛び交ったりするのはなんら不思議なことではない。そもそも、一般企業のルール破りすら常態化しているのが現状だろう。金儲けや競争や保身が懸かればトラブルメーカーでなくともそういうことをしてしまったりするわけだ。

要するにあの騒動は、それが起こりやすくなる状況下で、起こるべくしてごく普通に起こったと捉えるのが妥当なのではないか。そしてそれを異常と捉えることは、このような結果を想定できなかったということに他ならない。

今回の事態は基本的にJR側の不手際という側面が大きいだろう。そしてJR側がこのような状況が起こることを異常事態であると認識していた以上、それを防ぐことは出来なかっただろう。危険性を予知する能力とそれを未然に防ぐ能力や実際にそれが起った時に上手く対処する能力はまた別だが、前者の能力がなければ後者の能力を発揮することが困難になるのは言うまでもないからだ。

この騒動を見て「異常な奴らが異常な暴れ方をしている」と異化して見下すのは容易い。だが、実はその認識は自身の危機察知能力の不足を示すものでもあるわけだ。


 <転売非難から垣間見える資本主義への憎しみ>

この騒動ではもう一つ気になったことがある。それは転売に対する非難の多さだ。だが、安く買って高く売るというのは資本主義の基本であり、それを否定することは資本主義の否定に他ならない。よって資本主義社会を肯定する以上、転売自体を否定することは出来ない(小売りや資本主義の中核をなす株の売買もやっていることはせどりと同じ。派遣がやっていることも本質的には消費財たる人間を売り買いして利ざやを稼ぐせどりそのもの)。

もちろん市場にはルール(自由の剥奪)が不可欠であり、そのルールや運営方法が悪いという主張は当然あるだろう。幾ら金を儲けてもそれで欲しいものを買えなければ意味がないわけで、それが本当に必要としている者達の手に渡りやすくするような規制を求める声が高まること自体は別におかしなことではない。

だがどちらにせよ、転売そのものを憎むことは資本主義を憎むことと変わらない。これは、資本主義(金儲け)を肯定し、それに順応して上手くやっている者も、実のところ内心ではそれを憎んでもいるということの表われなのではないか。だとすれば、みなもっとストレートに「俺は資本主義を否定はしないがそれが大嫌いだ」と言えばいいのに、と思った。


――尚、この騒動に関して日本特殊論を打ち立てている人も結構見かけたので一応触れておくと、例えば日本がお手本としているアメリカでは、毎年取っ組み合いなどの騒動が起こるブラック・フライデー・セールという恒例行事があったりする(最近はイギリスでも似たようなことが起こっているらしい)。

2012年
2012 BLACK FRIDAY COMPILATION - Fights, Zombie Americans

2013年
Black Friday Shopping Chaos [Super Cut Compilation]

2014年(イギリス)


「競争社会とは、こういうことさ。」
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Author:後正面
ひきこもりという役割を引き受け
ざるを得なかった一人として
人間について考えてみる。
でも、本当はただの断末魔ブログ。

働けど無職。
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※コメントは記事の内容(主題)に関するもののみ受け付けています。また、明らかに政治活動的な性質を持つ内容のコメントはお控え下さい(そういった性質を持つ発言は、それを許容するような姿勢を持つ一部のブログを除いて、自分のブログで行うものだというのが私の基本的な考え方です)。

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