ポジティブ・アレルギー

物事を顧みず、ひたすら自身にとって都合の良い部分だけを見て突き進まなければならない、ポジティブ社会への拒絶反応

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Meldaのv6_00bプラグインを挿すと直ぐ落ちる問題が改善された

Meldaのv6_00bプラグインは、環境によってREAPERが直ぐにフリーズしてしまう問題を抱えていたのだが、どうやら新しいバージョンによってその問題が改善されたようだ。今のところv6_00bで見られた症状は出ていない。
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フォーラムに報告されてから改善されるまで、僅か2、3日。こういったフィードバックの早さは、KVRの掲示板を公式フォーラムとしていることが功を奏している面もあるように思える(公式ページの「forum」をクリックするとKVRに飛ぶ)。そのお陰で多くの人々が気軽に書き込むことができ、そこでの顧客の提案が即座に採用されることも珍しくない。こういったフットワークの良さがMeldaの特長の一つでもある。
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モノラル音声からSIDE成分を作る

モノラル録音したものをそのまま使うとどうも物足りないという時、それを元にして作ったSIDE成分を一緒に混ぜて鳴らすという手法がある。この手法は、シンセの広がりや奥行き感がどうも足りない、という時などにも使える。今回はREAPERに付属しているプラグインを使ってそれをやってみる。
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  • 先ずトラックを三つ作り、其々のトラックに「L」「R」、残りのトラックに「SIDE」となずける。

  • 「L」トラックのパンを左に、「R」トラックのパンは右に振り切らせ、其々マスターに音声が送られないよう、I/Oの設定で、master/parent sendのチェックを外しておく(。さらに、「L」「R」トラックから「SIDE」トラックにセンドで音声を送る設定をし、尚且つ「R」トラックから「L」トラックにセンドで音声を送る設定をする。

    パンの設定は、「60%L/60%R」のように対称にさえしてさえいれば別にこれ以外の設定でも構わないが、振り切らせるのが一番効果が分かり易い。もっと言えば、必ずしも対称でなくともよいかもしれない。最終的に聞こえてくるものさえ良ければ。

    Side_generate1.png

  • SIDEトラックに、「JS:LOSER/StereoField」を立ち上げ、Centerを-100にし、Wideを適当な分だけ上げる。さらに「JS:Delay/time_adjustment」を立ち上げておく。これで設定完了。

    ↓JS:LOSER/StereoField
    Side_generate2.png

    ↓JS:Delay/time_adjustment
    Side_generate3.png

後は、元となる音声を鳴らすトラックから「R」トラックへセンド設定を行い、音を聞きながらSIDEトラックに挿した「JS:Delay/time_adjustment」の「delay amount」や「additional delay amount」、そして音量を適当に調節するだけ。

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「ゆとり教育が原因である」←○か×かで答えよ

朝日新聞デジタル:大学生の4人に1人、「平均」の意味誤解 数学力調査 

大学生の4人に1人が、「平均」の意味を正しく理解していない――。そんな結果が、数学教員らでつくる社団法人日本数学会(理事長・宮岡洋一東大教授)が初めて実施したテストで分かった。

 国公私立の48大学に依頼し、1年生を中心とした5934人にテストを解いてもらった。

 「100人の平均身長が163.5センチ」の場合、(1)163.5センチより高い人と低い人はそれぞれ50人ずついる(2)全員の身長を足すと1万6350センチになる(3)10センチごとに区分けすると160センチ以上170センチ未満の人が最も多い――のそれぞれが正しいかどうかを聞いた。正解は(1)は×、(2)は○、(3)は×だが、全問正答率は76%にとどまった。

この手の学力調査で芳しい結果が得られなかったことに対し、その原因がゆとり教育にあるということを前提として話を進める者は多い。
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だが、そういった説をこの「平均の問題」になぞらえ、「大学生の4人に1人が、「平均」の意味を正しく理解していないのは、ゆとり教育が原因である」という設問を設けたなら、それは明らかに×ということになる(真であるとは限らない)のだが、それはよいのだろうか。そしてその時、実際にその可能性もあるのだからそれは間違っているとは言えないだろう、と言うなら、それは「平均の問題」における設問(1)と(3)は○でもよい、と言っているのと同じことになってしまうのだが、それは問題視されないのだろうか。そしてそのような主張を行う者は、一体何人に1人くらいの割合でいるだろうか。

――実際は、学力とそれを結びつけるだけならまだましな方で、学力とは全く関係のない事柄についてまで、ゆとり教育が原因であるかのように主張している者が相当数いるのが現状ではないか(ネタはいい訳にならない。狂人の真似をしてしまっている以上、周りからすればその者は狂人でしかない。さらに言えば、ネタという言い逃れをありだとすれば、テストの回答もまたネタと考えることができる)。

そもそもゆとり教育批判をしている人間が、何故そのような制度が生まれたのかという経緯や、その制度の詳細や実質的な運用について正しく理解しているかと言えば、それがまず怪しい。どうせなら、参加者を一般から募って「ゆとり教育の負の遺産」みたいな会合か何かを開き、同じようなサプライズ・テストをさせてみたらどうだろう。或いは会社や経営者同士の会合などでこの手のテストを行ってみるとか。ゆとり教育自体について問う問題を出してみるのもよいだろう。それらが実施されれば、きっとおもしろい結果が見えてくるのではないだろうか。

【追記】 どうも中途半端で何を言いたいのかよく分からない記事になってしまった感が。なので付け足しておく。

これを書こうと思った元々の動機は、このテストの結果を受けて、近頃の学生は論理的に物事を考える能力が落ちてきていると考えられる、などとニュースで言っているのを聞いたから。しかしそれには幾つかの疑問がある。まず一つは、この手のペーバーテストで論理的思考が測れるとは思えないこと。次に、実社会では論理的な整合性は全く重んじられていないどころか、むしろそれに囚われていると社会不適応者として扱われてしまうような環境が成立していること。考える前に動け、整合性なき理不尽に耐え忍び、それに順応するのが大人だ、とされているのが日本社会だろう。そして殆どの人間がそれに賛同してきたはずだ。そのような環境で論理的思考が摩滅していくのは当然の帰結ではないか。それを善しとしてきたはずの者達が、論理的思考の低調を問題視するというのは、それこそ正に論理的な偽の体現だ。

そしてそういった環境は別に今に始まったことではなく、日本の昔からの伝統文化であるはずだ。ゆとり教育云々というのは、比較的最近になってそうなったということが暗に示されているわけだが、そんなはずはないだろうと。そもそもペーパーテスト上に限った話をしてみても、実際の学生にとってのゆとり教育とは、単に学習要綱が減ったというだけの話なのではないか。その減ったものに含まれていた設問に答えられなくなったのなら、それはゆとり教育のせいだと推測することはできる。だが、「平均」のような基本的なものに関しては、ゆとり教育導入前後で大した扱いの違いはないはずであり――詳しく知らないので断定はできないが――、だとすれば、テストの結果がその影響を受けてのものと考えるのには無理がある。

どちらにせよ、実社会において論理的思考を摘み取るような環境が成立している以上、いくら学校でそれを教育したところで、その芽が育つとは考え難い。論理的思考を重んじるならば、まずその実社会から変えないとどうにもならないわけだが、それを変える気はさらさらないんでしょ、という。【了】

REAPERが直ぐに落ちるようになった。原因はMeldaのv6_00bプラグイン?

【追記2/27】 直ぐに落ちる問題は新しいバージョンで改善されました。【了】

REAPERが直ぐに落ちるようになった。具体的には、フォルダを開いてファイルを読み込ませたり、ドラッグ&ドロップでトラックをセンド/レシーブ関係で結んだりした時にやたら落ちる。要するにグラフィック関連の処理で落ちる。
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原因として思い当たるのは、MeldaProductionのプラグイン。MeldaはMAutoVolumeを発表すると同時に、多くのプラグインをバージョン6にメジャー・アップデートしたのだが、時期的にちょうどそれら新しいバージョンのプラグインを入れた頃からこの症状に見舞われている。そういうことから推測すると、v6に含まれる何らかの変更がその原因になっている可能性が高いと考えられる。個人的には「Huge memory and GUI optimizations」辺りが怪しい気がするのだが。

実際、v6のMdynamicEQとMAutoVolumeをアンインストールし、v5のものに入れ替えてみてからこの症状は起きていない。なので恐らくこれが原因と考えて間違いないだろう。せっかくv6になって表示をスライダーからノブに切り替えることが出来るようになり、見栄えもよくが良くなったのに残念。MAutoVolumeもとても良いプラグインなのだが、こんな大きなバグ(と言っていいのかどうかは分からないが)があると中々手を出しにくい。

まあ、v6_00bはまだベータという位置づけなので、アップデートによって改善される可能性はある。だが世間は基本的にどんどん新しいハードに最適化された仕様になっていっているので、古いPCは置いてけぼりをくらってしまう可能性もある。実際、Meldaもそうなのだが、最近のPCのオンボード・グラフィックスの性能が上がっているのか、プラグイン自体の処理は軽くても、GUIにやたらパワーを持っていかれるものが結構増えている。

例えばMdynamicEQをダイナミックEQのようなGUIが動的になる設定で使うと、やたら重くなる。GUI無しにして使えばその問題は回避できるが、それでは使いにくすぎる。さらに自分の環境(Pen4_3GHz/Intel82945G)だと、ソノグラムを表示させただけでREAPER全体のCPU使用率が60%以上に跳ね上がってしまう。

あと、Meldaではどうも過去のバージョンをダウンロードできないようなので、これもちょっと怖い。せっかく買ったMdynamicEQも、v5を残していなければアウトだった。

【追記2/25】 
KVR: All MeldaProduction effects updated to 6.00beta and MAutoVolume released !
しょぼくないPCを使っている人でも問題が出ているようなので、ハード由来の問題ではなさそう。だとすれば改善も期待できるかもしれない。【了】

MAutoVolumeを使用してスネア素材の波形変化を調べてみた

MeldaProductionがMAutoVolumeを発表の続き。

上記の記事では、「(REAPERの)Pモジュレーションでも設定次第では結構似たような感じにはなる」と言ってみたものの、やはり最終的にPモジュレーションではMAutoVolumeの再現は難しいことが分かった。

以下はスネアの素材を読み込ませたトラックにMAutoVolumeを挿し、幾つかの設定をして、それがどのように変化するかを調べてみたもの。

↓クリックで拡大
MautoVolume_test1.png

『追記4/9】 この時はまだ使い方がよく分かっていなかったのでインプット・ゲインを上げるという使い方をしているが、実際にはどちらかと言えばむしろそれを下げた方が上手くいくことが多い(元のソースの音量に依存するので、その音量が極端に小さかったりした場合は当然上げることになるが)。基本的には、インプットやアウトプットでアウトプット・レベルが0dBを超えないように設定して使う(予めインプットやアウトプットをある程度下げた設定をデフォルト・プリセットにしておくと便利)。また、絶対というわけでは無いが、ソースによってはわりと直ぐに0dBを超えてしまうこともあるので、これを挿す前に予めピーク・カット処理をしておいた方がよい結果がでることが多い(このプラグインは、カットEQやディエッサーなどを除いて、基本的には一番最後の方に挿すものと考えておいて間違いないと思う)。【了】

MAutoVolumeのインプット・ゲインは全て+6dBに設定。上から順に
・何も処理していない波形
・(インプット・ゲイン以外)デフォルト設定による波形
・Sensitivityを0%に設定した波形
・Sensitivityを100%に設定した波形
・Rangeを0dBに設定した波形
・Rangeを+48dBに設定した波形

一番下は、REAPERのPモジュレーションを使って平均化を試みた波形。かなり強めの設定にし、尚且つ一つだけではどうにもならなかったので、FreeGを三つ挿して頑張ってみたものの、+4dBが限界だった。しかも、音圧こそ少し上がったものの、肝心の波形は返って不揃いになってしまい、MAutoVolumeほど上手く平均化することは到底無理、という結果に。もっと上手い設定があったかもしれないが、恐らくそれでもしれているだろう。

特に鋭いアタックを持つ素材では、その差が大きく出てしまうようだ。また、ヴォーカルなどでもMAutoVolumeの方が語尾が上手く処理されるため、安定した落ち着いた音になりやすい。

さらに、MAutoVolumeは鋭いアタックにも強いが、尻尾の部分でも、設定によってはトランジェント・シェイパーのサステインを操作したような変化が得られたりして、音作りのプラグインとして見ても中々面白い。例えば、アタックが痛くて尻尾の部分の余韻も小さい難物のスネアなんかでも、これで頭を丸め、尚且つ後の部分を強調したものを混ぜたりすると、結構それっぽくなったりする。

ただマイナス点としては、PCがショボすぎるせいか、自分の環境では一度に沢山これを挿すと、CPU上はまだ余裕があるはずなのにREAPERがフリーズしやすくなる、という現象も見られた。←これは初期バージョンのバグで現在は改善されている。

MeldaProductionがMAutoVolumeを発表

MeldaProductionがヴォリュームを自動的に上げ下げして素材の音量を最適化してくれるプラグイン、MAutoVolumeを発表。

【追記2/21】 当たり前のことだいう思いがあって書き逃していましたが、基本的に個別パート向きのプラグインです。2mixやドラムグループなど纏まりになっているものには殆ど使えませんので、そこら辺は誤解なきように。【了】

▼MAutoVolume
MAutoVolume.png

↓KVRの関連スレ
KVR: MAutoVolume released with a riddiculous introductory price!

M/S処理が可能で、8チャンネルのサラウンド・オーディオを扱うことができる、というのがウリ。ノイズ・ゲートが付いているのも地味に便利。他にも1x-16xのアップサンプリング処理機能や先読み機能などの特徴を持っている。導入価格で今のところ50EURが20EUR。既にMTotalBundleを持っている人はただで入手できる。
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結局のところこれは、Vocal Riderの亜種みたいなものと考えてよいだろう。競合他社のアイデアを次から次へと貪欲に取り入れていくMeldaProductionの姿勢には賛否あるだろうが、個人的には選択肢が増えるのは良いことだと思う。

↓エンベロープを書き出してみたところ。
MAutoVolume_write.png

因みに、Vocal RiderはDAWがVST3に対応していないとサイドチェイン機能が使えないらしいが、この製品はVST3でなくともサイドチェインはちゃんと機能しているようだ(VST3版も用意されている)。

REAPER(有料版)だとパラメータ・モジュレーションで同じようなことができるので個人的にはそれほど魅力は感じないが、Pモジュレーションは面倒くさい、Vocal Riderが欲しいけど高すぎる、或いはVocal Riderを持っているがDAWがVST3に対応していない、といった不満を持っている人や、簡単にM/S処理をしたい、という人は一度デモを試してみるとよいのではないかと。

【追記】 魅力を感じないと言ってみたものの、やはりこれは結構良いかもしれない。実際にPモジュレーションと比べてみると音の変わり方が結構違うし、MAutoVolumeの方がより簡単により安定した結果が出る。この違いは、Pモジュレーションの場合は出っ張りを下げて平均化するのに対し、MAutoVolumeは上げ下げによってそれを作り出しているからなのだろうか?しかしPモジュレーションでもデコンプのようなことも可能だが、やはりそれを加えた処理よりもMAutoVolumeの方が良い結果が出る(低音の密度がシッカリ詰まった安定した音になる。尚且つ上手い具合に凸凹でない壁が出来て圧迫感を感じ難い。音圧も簡単に挙げられる)。

音に自分の思った通りの様々な変化を与えることができる、という面ではPモジュレーションの方が勝っているが、単純に音量の平均化という面では、今のところMAutoVolumeの方に軍配を上げざるを得ない。まだ一つの(どちらかというと特殊な)ケースで試しただけで、色々試すと弱点が見えてくる可能性もあるが、少なくともPモジュレーションでMAutoVolumeと全く同等の結果を得るのは結構難しいように思った。【了】


<span style="color:#FF99CC">【追記2/21】 やっぱりPモジュレーションでも設定次第では結構似たような感じにはなるようだ。上の追記をした時はちょっとリリースを速く設定しすぎていて、それで差がでたみたい。ということで、結局REAPERの有料版を持っている人がこれを入手するか否かは、この製品が持っている先読み機能やオーバーサンプリング処理、M/S処理、利便性、簡易性、というアドバンテージに金を払うことができるか、ということで判断することになりそう。ただし、鋭いアタックを持つ素材に関しては、MAutoVolumeの方が(先読みオフでも)少し優位性があるようには思う。【了】

【追記2/22】 最終的に、PモジュレーションでMAutoVolumeの再現は難しい、という結論に落ち着いた。詳しくは「MAutoVolumeを使用してスネア素材の波形変化を調べてみた」を参照。【了】



「サイドチェイン・フェーディングでコンプいらず」 参照。また、参照記事には書いていないが、Pモジュレーション画面でDirectionをCenteredに設定してサイドチェインさせれば、オケの音量に応じて自動的にヴォーカルの音量を大きくしたりすることも出来る。

bpb選出のベスト・フリープラグイン


Archive for the 'bpb Freeware Studio' Category


上記リンクは、「bedroom producers blog」に掲載されている記事、「bpb Freeware Studio」シリーズのアーカイブ集。現在、以下のカテゴリーについての選出が行われている。全てのカテゴリーが網羅されているわけではない。だが既に選出が済んでいるものに関しては、掘り出し物や最新のものを狙うのでない限り、ここさえチェックしておけばそれでほとんど事足りてしまうような気もする。

【追記6/21】新たに選出されたアンプ・シミュレーター、ビット・クラッシャー、グラニュレーター、動画編集ソフトのリンクを追加【了】
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▼VSTエフェクト

▼VSTその他

▼VSTインストゥルメント

▼サウンド・モジュール(ロムプラー)

▼サンプラー

▼ホスト・アプリケーション

▼番外

自己責任の根っこを踏みにじりながら「自己責任」と唱える行為について

自己責任は、選択(行動)の自由が保証され、その選択の判断のために必要となる情報が出来うる限り開示されている、という二つの条件を満たしていて初めて成立する。

実際には、自由意志による自己決定自体が虚構の産物であり、それを根幹としている自己責任はその根っこの部分に大きな瑕疵を抱えているということになるのだが――まあそれはさておき、自己責任というベクトルを重んじるということは、同時に情報開示や選択・行為の自由を重んじるということでもある。
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よって自己責任なら、ルールを守った上で他人が何をしようとそれは勝手、ということになる。ところが実際には、自己責任の大切さを説く人間が、それを言ったそばから、或いはそれを言うと同時に、他人の行為の自由を奪い、制御すべきとの説を唱えていることは案外多い。

また、何かをして失敗した人間を「自己責任w」と言って嘲笑し、嫌がらせをする人間もよく見かける。だが、自己責任は失敗した人間に追い討ちを掛けたり、それを嘲笑ったりすることの正当性を担保したりはしない。そんなことが一般化してしまえば、多くの者は失敗を恐れ、自由な行動を取ることが難くなってしまう。そしてそれは、実質的に人々を恐怖で縛りつけ、選択の自由を奪っていることを意味する。つまり、自己責任的にはむしろ、失敗に追い討ちを掛けたりそれを嘲笑ったりすることこそ否定されるべきことなのだ。

こういった、自己責任の根っこを踏みにじりながら「自己責任」と唱える行為が横行しているのが現状だ。

類似するケースとしては、重要な情報を隠すことによって罠をこしらえ、それに嵌った人間に、「注意を怠った者の自己責任」と言うものなどが挙げられる。だが、情報の開示が行われていない以上、当然それは罠に嵌った者の自己責任でもなんでもない。自己責任的には、情報を隠蔽し、罠を仕掛けた側が問題とされるべきなのは言うまでもない。

ホイットニー・ヒューストンの苦い思い出

米歌手のホイットニー・ヒューストンさんが死去―48歳 - WSJ日本版

昔、とあるスーパー横の一角に小さなCD屋があった。今現在、そのスーパーの上には二階が増設されているのだが、そこは、今はその二階に上がる階段となっている僅かなスペースを利用した、本当に小さな店だった。
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確か高一の時だった思う。ある日、自分はその店にCDを買いに行った。しかしたかがCD一枚とはいえ、資金が潤沢にあるわけでもない自分はそれを買う勇気を中々出せずにいた。

そうやって狭い店中で小一時間迷いに迷っていたのだが、そろそろ気まずさも限界に達してきた。そしてその気まずさの後押しを受けて、もう買うしかない、と意を決した自分は、CDを手に取ってレジにもって行こうとした。ところがその時、ちょうど後から入ってきた客がさっと商品を選んで先にレジにもって行ってしまった。自分は狭い店内で余り他人とくっつきたくなかったので、その人物と少し距離を取ろうとして後に下がった。

すると馬鹿でかい警報音が店内に鳴り響いた。店の出口付近に設置されていた警報装置が手に持っていたCDに反応したのである。

ただそれだけで店主は何も言わなかった。自分もまた何事もなかったかのように平静を装った。だが、警報音が延々と鳴り続けていたのと、長時間狭い店内で迷っていた引け目もあって、内心は凄くドキドキしていた。そして前の客の処理が済み、自分の会計の番が回ってきた。

店主と商品のやり取りをするほんの僅かな時間。しかし自分はその僅かな時間の間のもたなさに我慢できず、血迷って、ちょうどレジの横に置いてあったホイットニー・ヒューストンのCDを手に取り、「これも下さい」などと言うに至ってしまった。そんなことしたら余計に怪しまれるだけなのだが。しかも手持ちの金がなかったらもっとややこしいことになっていたかもしれない。

幸か不幸か、財布にはちょうどホイットニー・ヒューストン一枚分の金額が余分に入っていた。しかしながら、それで手持ちの資金を全て使い果たすことになってしまった。決して無駄金は使うまい、という強い思いが発端となって生み出された痛い無駄遣いだった。

それ以来、ホイットニー・ヒューストンの名を聞くたび、この時の苦い思い出が蘇るのである。しかし、キョドって欲しくもないホイットニー・ヒューストンのCDを買ってしまったことは痛いほどよく覚えているのに、その時に一緒に買った目的のCDがなんだったのかは、今となってはもう全く思い出せないのだった。

ありがたいモノから忌まわしいモノへ

トヨタのドラえもんのCM※1を見た。CMとしての一般人気は高いようだが、しかしアレを見て車に良いイメージを抱くことが出来る人間は一体どれほどいるのだろうか。というのも、あそこで一貫して描かれているのは、車を持ってないとこんな惨めな思いをするよ、ということだ。
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しかし、免許取るにしてもそこそこの金と時間が必要になるし(教習所の教官は何故あんなに性質が悪いのか)、車を買ったら買ったでまた、駐車場費やら車検やら保険やら燃料費やらその他もろもろの維持費が必要になってくる。昔なら年齢と共に給料も上がったかもしれないが、今はむしろ下がることを覚悟しなければならない時代。クビだっていつ切られてもおかしくない。どうしてもそれが必要な何らかの理由があるならともかく、そういう状況にある人間がローンを組んで新車を買うなんてのは、余り賢い選択とは言えない。そんなことをしてしまったら、それこそそのせいで本当に惨めな思いをしなければならない可能性が増すだけだろう。そしてあのCMが将来安泰な富裕層に向けて作られているとも思えない。

これはつまり、車は欲しがるモノから脅されて買わされるモノになった、ということを意味している。もちろん今でも車を好きな人はいるだろう。だが、誰もが憧れるありがたいモノの象徴であったはずの車が、今では、持っていないとバカにされ、持っていると生活が苦しくなる忌まわしいモノとしての性質を帯び始めてきたのは確かだろう。

そしてこういった、ありがたいモノから忌まわしいモノへ、という流れは、いずれ人間の命そのものにまで波及していくことになるのではないか。

大抵の人間は凡人であり、自分もまたそうであるとするなら、近い将来、「この世に生まれてきた奇跡」が、こんな不運はない、というネガティブな意味として解釈されるのが普通になる時代がやってきてもおかしくはない。



※1 おそらくこの後には、車を買ったら彼女はできるは宝くじは当たるは出世するはでもうウハウハですパートが用意されているのだろう。しかし、のび太が車を買ったら、それをいいことにジャイアンにアッシーとして散々こき使われ(燃料費はお前もちな、心の友よ)、その挙句、ジャイアンがどうしても必要だと言うからしぶしぶ車を貸したら、オシャカになって返って来てドラえもんに泣きつく、というのが『ドラえもん』の王道パターンのはずだ。どうせ『ドラえもん』を使うなら、そこまで忠実に描いて欲しいものだ。

フリー版ありのリニアフェイズEQ「SplineEQ」

有料プラグインの機能制限版ということもあって、このEQはかなり出来が良い。使い勝手に関してはちょっと慣れが必要かもしれないが、クオリティ面は申し分ない。プラグイン自体の負荷も、リニアフェイズのわりにかなり軽い。

▼SplineEQ
splineEQ.png

KVR: New linear-phase EQ - SplineEQ(KVRの関連スレ)

このEQは去年の暮れくらいにphotosounderから発表されたもので、フリーのリニアフェイズEQということで個人的にかなり期待したのだが、どうもREAPERとの相性が悪く、上手く立ち上げることができなかった(読み込むと必ずフリーズ)。KVRでも同じような症状を訴える人が一人か二人いたが、製作者は自分の環境ではそのような症状は起こらないと言っていたし、REAPERで普通に使えていた人も大勢いたので、もうこのままアウトかと思っていたが、ありがたいことにv1.0.5でちゃんと使えるようになっていた。
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制限は、製品版がバンドを60まで増やせるのに対し、フリー版は4バンドまでで、後はプリセットが無いというだけ(自分で作ったプリセットはちゃんと保存も読み込みもできる)。それ以外は普通に使える。このクオリティのものがフリーで使えるのは本当にありがたい。有料版も安くて$19。

Qは固定でフィルターも一種類だけというシンプル設計。帯域を決めて、後はGainを上げ下げし、スロープでスプライン曲線の傾斜を操作するだけ。ダブルクリックでバンドの作成と無効化。黄色のバンドはGain&Freqノブと連動していて、青と赤のバンドはSlopeノブと連動している。

<その他のノブに関する説明>

・Gain scale----全てのバンドのゲインを比率に従って上げ下げできる。右に回せば元々ブーストしているバンドはさらに大きくブーストされ、カットされているバンドはさらに大きくカットされる。逆に左に回すと、ブーストされているバンドはカット方向に、カットのバンドはブースト方向に移動する。
・Transpose----現在の曲線の形を保ったまま全体を横に平行移動。
・overall gain----現在の曲線の形を保ったまま、全体を縦に平行移動。
・Resolution----音の解像度の調節。GUIの変化を見る限り、右に回すほど表示された曲線に正確な音の変化がなされるっぽい。
・Delay----レイテンシの調節。右に回すほどレイテンシは大きくなり、ノブの反応も悪くなるが、その分音のクオリティは高くなる。レイテンシを大きく取っている場合は、overall gainなどをグリグリいじりながら、アレ、動かないなと思ってさらに大きく回すと後から遅れてやたら音が大きくなったりするので注意が必要。
・Limiter----リミッター。スレッショルドを超えるとノブが光るらしいが、いまいちよく分からない。
・Colour----アナライザの色合いに関する項目。
・Gain----アナライザの色の明るさに関する項目。

尚、全ての入/出力と処理は64bit浮動小数点フォーマットで行われるとのこと。

【追記:2/6】こんな感じにすっぱり切ることも出来た。切れ味はかなり良さそう。
splineEQ2.png

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プロフィール

後正面

Author:後正面
ひきこもりという役割を引き受け
ざるを得なかった一人として
人間について考えてみる。
でも、本当はただの断末魔ブログ。

働けど無職。
-------------------------
※コメントは記事の内容(主題)に関するもののみ受け付けています。また、明らかに政治活動的な性質を持つ内容のコメントはお控え下さい(そういった性質を持つ発言は、それを許容するような姿勢を持つ一部のブログを除いて、自分のブログで行うものだというのが私の基本的な考え方です)。

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