ポジティブ・アレルギー

物事を顧みず、ひたすら自身にとって都合の良い部分だけを見て突き進まなければならない、ポジティブ社会への拒絶反応

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ノイズが気になる

今更ながらスティーリー・ダンの彩を買った。

自分には昔から「買おう買おう」と思っているうちに
その機会を逃し十年近く(もしくはそれ以上)が
立ってしまったようなCDが結構あるが、
これもそのうちの一つ。

それが廉価で再発され、ちょうどセールと相まって
¥1300程度で入手することが出来たので
これを機会に「買おう買おうリスト」から
この一枚を除外することにしたのだ。

で、早速聴いてみたのだが、
どうもノイズが気になってしょうがない。

具体的には「Black Cow」の一度目のサビ前に
入るプチノイズと、「I Got The News」の
ギターソロ前に入るバリノイズ。
(他にもノイズが入る箇所はあるがさほど気にならない)

特に前者は、左側の方で鳴っている比較的小さな音で
収録されたギターのカッティングを追っかけていると、
その左側にそれよりもかなり大きく、録音から浮いた
乾いた立体的な音質でこのノイズが入るのでかなり不快だ。

この部分に差し掛かると「ああ、もう直ぐノイズが入る」
と思ってドキドキしてしまう。

でも、この「不快感」は多分音自体から
くるものだけじゃないんだと思う。
いや、むしろそれ以外の要素の方が大きい。

このアルバムは恐らくAORというジャンルに
於いて最も有名なものの一枚だろう。
それどころかロックファンなら誰でも
知っているであろう名盤中の名盤だ。
ジャズ系の人が録音に参加しているという
こともあってジャズファンにも馴染み深い。

しかし、それだけメジャーな録音であり、
ネット上でも多くの人々がこのアルバムに
ついて様々なことを語っているのにも関わらず、
この録音のノイズに関して言及されることは殆どない。

まあ、自分がただ神経質過ぎるだけなのかもしれない。
しかし、このCDは優秀録音ものとしてオーディオ
チェックに使われることも珍しくないようだし、
そういう人達は自分よりもずっと良い機材で
もっと音に注意を凝らしながら聴いている訳だろう。

それでなくとも、DTMをやっている人なら
このアルバムを持っている人も多いはずだし、
こういったノイズにも敏感なはずだ。

つまり、それなのにこのアルバムのノイズが全く
話題に上がらないということは、もしかして
自分がハズレCDを引いてしまったんじゃないか、
という疑念が浮かび上がってくるのだ。

そして、多分その疑念こそがこの
「不快感」の源になっている。

確かにこのCDには「一部ノイズが発生する箇所が
ございますが、これはオリジナル・マスターテープに
起因するものですので、何卒ご了承下さい」

との注意書きがあるものの、昔の録音がCDで再発された
場合大抵この注意書きがなされているが、クラシックは
ともかくポピュラーミュージックでこれほど派手な
ノイズが入っていることは余りない。
(クラシックはデジタル録音以降も正体不明の
ノイズや音の歪みが混入していることが多い)

それにHMVやAmazonの視聴でちょうどこの部分を
聴けるのだが、やはりこんなノイズは聞こえてこない。
単にビットレートを落としてストリーミングされて
いるからということもあるかもしれないが、
ビットレート落としただけであの派手なノイズが
まったく消えてなくなるとは思えない。

とはいえ、それだけではこれが不良品だという
確証は得られない。疑念以上確信未満。

もし不良品だと確信が持てたなら交換してもらえばいい。
その行為は自分にとってはハードルの高いことでは
あるが、今は昔みたいに幾ら努力しても初対面の人と
会話をすることが出来ない、というほどではない。
だが、流石にこれが不良品なのか否かを店頭で
確かめる程の勇気はない。

となると結局、疑念から生まれた不安は硬く閉ざされた
確信という扉から出ることを許されず、行き場を
失って内部を疲弊するまで駆け回り続ける他ない。

そしてその密閉された空間の中で「不安」はこれが
不良品だったことを想定し、「何故あの店でこれを
買ったんだ。いや、何故あの五枚置いている内の中から
この一枚を選らんでしまったんだ、しかも態々後の方に
ある物を選んでハズレを引くなんて、この間抜けが!」
とか、或いはこのCDは何種類かの盤が出ている
ようなので、このノイズはこの盤特有のものなのかも
しれないと想定し、「内容的に良いものであることは
ある程度分かっているのに、安さに惹かれてこの盤※1
を買うからこんなことになるんだ。いつもブックオフで
安いクズCDばっかり買って失敗を繰り返すくらいなら
こういう所で金を使え、この安物買いの銭失いめ!」
と自身を責め立て続けるのだ。

 ***

まあ、ここまで落ちて今更そんなセコイことで
悩んでいても仕方がないのは分かっている。

だがそれを分かっているのはあくまで
「理性」の方であって、「感覚」の方は
未だにそれが理解出来ないようだ。

所詮、理性は感覚が感じたことに対して意味づけを
して感覚にフィードバックする力しか持っていない。
しかし、感覚は理性の忠告などお構いなしに
どうでも良いことで悩み続けることを選択する。

昔からそうだった。
今からすると本当にどうでもいいと思えるような
ほんの些細なことでも、いつも「背水の陣」
のような過大なストレスを感じていた。

でもそれはあくまで「今からすると」であって、
やはりその時はそのストレスから逃れることは
出来なかった訳で、そういう過度なストレスを
感じてしまうこの感覚を取得してしまった時点で
もうこの未来(現在)は決定していたのだろう。

要は精神の燃費が悪すぎるのだ。

というか、もうガス欠だけど。
でも、命に補給なんてきかないんだよ。


あ、取り敢えずアルバムを聴いた感想としては、
タイトル曲が一番印象に残った。

ワンコーラス終わる時のアンニュイな
雰囲気とか何とも言えず良い。
その後のスティールパンっぽい※2メロディーに
導かれて延々と続く引いては押し寄せる
細波のようなギターソロ、そして
ウェイン・ショーターとスティーブ・ガッド
のせめぎ合う中間部。
これはプログレファンにもウケそうな曲だなあ。


※1 「ブックレットの内容は、2000年に発売された
“初回生産限定・紙ジャケット仕様”から転用した
ものです」とあるが、その盤はアーティスト自身が
リマスターに関わったもののはずなので、ブックレット
だけじゃなくて中身もその時と同じものならば選択
としては間違ってはいないはずなんだけど…。
いまいちハッキリしたことが分からない。

※2(追記9/12) あくまでスティールパンを思い
起こさせるメロディーということであって、音色自体
がスティールパンなわけじゃありません。いや、
どうでもいいこどだけど、紛らわしい表現で結果
として嘘情報をばら撒くみたいなことになると
嫌なので一応。まあ、こういうどうでもいいことを
気にしてるから駄目なんだろうだけど。

(追記9/24) この記事を書いた後、店頭でこの
CDを視聴できる店があったので聴いてみると、
やはりノイズは入っていました。つまり、別に
自分がハズレを引いたわけではなかったようです。
結局、単に自分が神経質になっていただけか。
しかし、リマスター前の音源にも入っていたのかな、
あのプチノイズ。というのも、コンプの掛け方を失敗
するとちょうどあんな感じのノイズが発生するので。
まあ、プロがそんなミスを犯す筈はないと思うが…。

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ひきこもりという役割を引き受け
ざるを得なかった一人として
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でも、本当はただの断末魔ブログ。

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