ポジティブ・アレルギー

物事を顧みず、ひたすら自身にとって都合の良い部分だけを見て突き進まなければならない、ポジティブ社会への拒絶反応

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そういうモンスターにわたしはなりたい

「モンスターペアレント」対応マニュアル作成 大阪市教委(産経ニュース)

モンスターペアレント対応に専門家活用-県教委(四国新聞)

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どうもメディアのテコ入れは大成功だったようで、予想通り
この話題に便乗した書籍なんかも次から次へと登場して商売繁盛、
儲かりまっか?ボチボチでんな、といった塩梅。
民衆もまたこの“サーカス”が大変お気に入りみたいで、
その声に押されてついに行政をも動かす運びへとなりましたとさ。

しかし、普段マスコミ不信を自称している人達が簡単にこういった
マスコミ提供の娯楽に飛びついてしまったりするのは一体なんなのか。
結局マスコミ批判も、それ自体が“サーカス”としての
機能を果たしているということでしかないということか。

 ***

だが、実際のところメディアを騒がせているモンスターペアレント
なんてものはモンスターとしては三下もいいところ。
本当に恐ろしいもっと格上のモンスター達は、
自らがモンスターであると悟られずにその活動を行っている。

というのも、周りからモンスターであると認識されたその時から、
その者は狩られる者としての宿命を背負わなければならなくなる。
つまり、抑圧される者としての側面を持ち合わせることになってしまう。
賢明な格上モンスター達は決してそんな下手を打ったりはしない。

自身がモンスターであるかということに気づかれず、
如何にリスクを負わずにモンスター活動を行うことが出来るか。
これによってモンスターの格が決定される。
だから、直ぐにモンスターだと認識されてしまうような
モンスターなんてただの下っ端モンスターでしかないのだ。

真に優秀なモンスターは常に良識人の皮を被っている。
いつも正義の仮面を付けている。
善と悪の物語を上手く利用し、人々扇動する。
正義という麻薬で人間達を篭絡する。

そして、いつも社会という群れの中に身を隠し、
何か行為を行う時はその群れの一部としてそれをなす。
決して個体としての姿で活動を行ったりはしない。
幾ら屈強なモンスターといえども、組織には勝つことが出来ないからだ。

しかし、それだけではまだ一流モンスターになるには条件が不足している。

何故ならば、モンスターは自らがモンスターであることに悩むからだ。
幾ら優秀な秘匿能力や空気操作能力を持っていたとしても、
己の醜さや一貫性のなさに罪悪感を感じ、自己嫌悪に陥って
勝手に自滅してしまうモンスターは決して珍しくない。

故に、本当の一流のモンスターになるためにはそういった
モンスターとしての基礎能力の高さだけではなく、
自分自身がモンスターであるという自意識を隠蔽し、
己の矛盾や過ちを自身の道徳心の評価の対象外とすることで
その罪悪感から逃れる特殊な才能が必要になる。

善悪とは内容ではない。認識だ。
だから、他者と自分自身にそれを善だと認識させることが出来れば
それは善であり、悪だと認識させることが出来ればそれは悪になる。
少なくともそう認識させている間は。

道徳的に言えば、こういった自意識の隠蔽行為は
卑怯極まりない行為ということになるだろう。

しかし、これは生存競争なのだ。
生存競争に善いも悪いも無いだろう。あるのは上手いか下手かだけだ。
そもそも善悪や道徳という概念自体がその競争を有利にするための
モンスターアイテムでしかないのだから。

とはいえ、そのアイテムは諸刃の剣のようなもの。
多くのモンスター達はその剣によって自分自身をも傷つけてしまう。
だが一流モンスターは、その善悪という諸刃の剣を完全に制御し、
決して自分自身をそれで傷つけることはない。

そうやって諸刃の剣を使いこなすことで群れを上手く扇動する。
何か主張する時は群れの一部としてそれを主張し、
決して個体として責任を負わないように活動を行う。
その上、自らがモンスターであることすら気づかない。
そんな一流モンスターに私はなりたい。

そうなれば、何も悩み苦しむことなどなくなるのだから。


東に鬱病の子供あれば 行って精神論を唱えてやり

西に疲れた母あれば 行って自己責任と追い討ちを掛け

南に死にそうな人あれば 行って迷惑を掛けずに死ねといい

北に喧嘩や訴訟があれば 盛り上がってきましたといい

感動秘話には涙を流し 弱者の心をズカズカ歩き 

みんなに普通と呼ばれ

気づきもせず 気づかれもせず

そういうモンスターに わたしはなりたい 




(4/19) 少し記事に手を加えた。

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Author:後正面
ひきこもりという役割を引き受け
ざるを得なかった一人として
人間について考えてみる。
でも、本当はただの断末魔ブログ。

働けど無職。
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※コメントは記事の内容(主題)に関するもののみ受け付けています。また、明らかに政治活動的な性質を持つ内容のコメントはお控え下さい(そういった性質を持つ発言は、それを許容するような姿勢を持つ一部のブログを除いて、自分のブログで行うものだというのが私の基本的な考え方です)。

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