ポジティブ・アレルギー

物事を顧みず、ひたすら自身にとって都合の良い部分だけを見て突き進まなければならない、ポジティブ社会への拒絶反応

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神様のヴェクサシオン

奥谷禮子は欲する。

道具としての他者、
消費財としての命を。

「自己責任」の名の下に。

それは経営者の本音。
そして、正規社員はフリーターに、
フリーターは無職者に対して奥谷禮子になる。

いじめっ子がいじめられっ子に対して
奥谷禮子になる様に。


ジコセキニンン

それは社会主義という、
システムによるユートピア幻想
が立ち去った後に訪れた、
意志の力によるユートピア。

演出から現実へ飛び出たセカイ系。
新たなる幻想の台頭。

そこにも奥谷禮子はいた。
奥谷禮子からは逃れられない。

またもや奥谷禮子として
生きることを余儀なくされる。

誰も彼もが奥谷禮子。
みんなそろって奥谷禮子。

屍の山の上で正義を叫ぶ奥谷禮子。
或いは、アウトローとして生きる奥谷禮子。

善良者の皮を被った奥谷禮子。
悪党の仮面を付けた奥谷禮子。

人気のある奥谷禮子。
人気のない奥谷禮子。

強い奥谷禮子。
弱い奥谷禮子。

頼りがいのある奥谷禮子。
頼りない奥谷禮子。

騙す奥谷禮子。
騙される奥谷禮子。

石を投げれば奥谷禮子に当たる。

睨み付ける奥谷禮子。
伏目勝ちな奥谷禮子。

無自覚な奥谷禮子。
思慮深い奥谷禮子。

声高に奥谷禮子。
控えめに奥谷禮子。

でも蓋を開けてみれば奥谷禮子。
奥谷禮子は捨てられない。

奥谷禮子が奥谷禮子を生み、
奥谷禮子が競合する。

そうやって、
奥谷禮子の渦の中を泳ぎ続けることを
義務付けられた奥谷禮子。


…ミニマルミュージック!

スティーヴ・ライヒ、テリー・ライリー、
フィリップ・グラス、ブライアン・イーノ、
マイケル・ナイマン、タンジェリン・ドリーム、

…ヴェクサシオン。

定められた律の中、奥谷禮子という音型が
織り成す物語。

同じ事の繰り返しに思えても、
一度として同じものはない。

同じ奥谷禮子に見えても、
それは違う奥谷禮子。

誰一人として同じ奥谷禮子はいない。

しかし、定められた法則からは逃れられない。
奥谷禮子という音型であることに変わりはない。


その奥谷禮子という音型が生み出す
影響から避難しようとするひきこもり。

しかし所詮、奥谷禮子が織り成す物語の
掌の上で隠れているだけに過ぎない。

結局、そういう役割で
奥谷禮子が奥谷禮子として
生きる為の一角を担っている。

そしてまた、ひきこもりも
奥谷禮子としての恩恵を受けざるを得ない。

与えられた命を捨てられなくて、
消極的に奥谷禮子になるひきこもり。
奥谷禮子として残飯を漁るひきこもり。

自分の資質を拒否する奥谷禮子。

でも奥谷禮子は腐っても奥谷禮子。

それに耐えられなくて自殺する奥谷禮子。
奥谷禮子に命を搾取され破滅する奥谷禮子。

「ワタシハ人間デス!」
むしろ、殺人によってそれを
証明しようとする奥谷禮子。

この世はミニマルミュージック。

神様のヴェクサシオン(嫌がらせ)。

その中で人間は、
奥谷禮子として生まれ、
奥谷禮子としての営みを続け、
奥谷禮子として死んでゆく。

誰もそれを否定出来ない。
誰もそれから逃れられない。

だって、奥谷禮子は人間の一部だからね。
それを捨てたら、もう人間は人間でなくなるよ。

 ***

サティのヴェクサシオンに倣って、
“「奥谷禮子」を八百四十回盛り込む”

というアイデアが一瞬浮かんだが、如何考えても無理だな。
だって、この世に「大いなる静寂」なんて無いからさ。

でも、無理すればボレロくらいなら出来たかな…
アレ何回だっけ。
 

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Author:後正面
ひきこもりという役割を引き受け
ざるを得なかった一人として
人間について考えてみる。
でも、本当はただの断末魔ブログ。

働けど無職。
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※コメントは記事の内容(主題)に関するもののみ受け付けています。また、明らかに政治活動的な性質を持つ内容のコメントはお控え下さい(そういった性質を持つ発言は、それを許容するような姿勢を持つ一部のブログを除いて、自分のブログで行うものだというのが私の基本的な考え方です)。

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