ポジティブ・アレルギー

物事を顧みず、ひたすら自身にとって都合の良い部分だけを見て突き進まなければならない、ポジティブ社会への拒絶反応

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「一般」という名の特権化

テント撤去訴訟:原告の請求棄却--大阪地裁判決(毎日新聞)

 大阪市が06年1月、靱(うつぼ)公園(西区)と大阪城公園(中央区)で生活するホームレスのテントを撤去した行政代執行により、住居から強制的に立ち退かされ、生きる権利を侵害されたのは違法として、両公園で生活していた16人(うち1人は死亡)が処分取り消しと大阪市に約1900万円の賠償を求めた国家賠償訴訟の判決が25日、大阪地裁であった。西川知一郎裁判長は「テントの設置は一般の利用を妨げ、倒壊により生命に危害が及ぶ危険性もあった。行政代執行は適法」として、原告側の請求を棄却した。

「テントの設置は一般の利用を妨げ、倒壊により生命に危害が及ぶ危険性」があるから撤去は適法なんだそうで。
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無抵抗のガザ市民殺害 イスラエル兵証言次々、軍調査へ(朝日新聞)

 19日付ハアレツ紙は、ガザ攻撃に加わった歩兵分隊長の証言を掲載。小隊がパレスチナ人家族を家の外に出す際、「右側へ進め」と指示したが母子3人は理解せず左側に進んだため、狙撃兵に射殺された。小隊は、この母子の移動が「問題ない」ものであることを狙撃兵に伝えることを忘れていたという。

 分隊長は「パレスチナ人の命はイスラエル兵の命に比べ、非常に軽視されていたと感じた」と話した。

まあこういうことなんだろうけど。冒頭の記事の場合、“テントの倒壊により生命に危害が及ぶ危険性”が“支持通りに従わなかったこと”に相当し、それによって発生する一方(「一般」)の側の微細な危険性を排除するという理屈で、もう一方の側の生命は「非常に軽視」されることになった。つまり、日本に於いては「一般」がちょうどイスラエルとパレスチナを隔てる壁のような役割を果たしているということ。

本来ならば、ホームレスがいることがこの社会の一般的状況であり、ホームレスも含めてこの社会であるはずなのだが、その社会の一部を異者として切り離すことで、切り離した側は「一般」として特権化され、著しくバランスを欠いた形で保護されることになる。こういった日本の状況は、イスラエルとパレスチナの関係に根本的な部分で酷似しているように思う。圧倒的な力を有する側が、「被害者(になる可能性を持った者)」としてそれを行使しているという意味でも。ただ違うのは、日本では「非一般化」された者達が滅多にハマス化しないということくらいか。

 ***

そういえば、「世界陸上大阪」では世界(世間)に我が街の都合の悪い部分は見せたくないという下らない見得張りのため、長居公園などから一斉にホームレスが強制排除されたことが記憶に新しいが、その時も多くの大阪人は「不法占拠だから仕方が無い」というにべもない「正論原理主義」的な態度を取っていた印象が残っている。おそらくこういった主張やその具体化は今後益々露骨化していくことになるのだろうが、そういう意味では大阪は日本全体の今後の姿を占うのには丁度良い指標になるかもしれない。

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