ポジティブ・アレルギー

物事を顧みず、ひたすら自身にとって都合の良い部分だけを見て突き進まなければならない、ポジティブ社会への拒絶反応

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「労働=善」とは言えない

バイク王呼んだら 女性社員に泣き脅しされたでござるよ の巻 - 『姉ログ』

阿漕な商売してるなあ。一般的に査定と言えば、調査した価格情報を双方が知ることを思い描くだろう。ところがこの場合、調査によって得た情報を調べた側だけが握り、それとはまた別の情報が相手側に告げられている。そうでなければ、“「ではぁ~、1万円でぇ~」”から“揉めにもめて「7万5千円でどうですか?」”というような大幅な提示価格の変更は起こりえないだろう。
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自ら査定が無料であるとうたっているのだから、価格に納得が行かないのなら売らなくても構わない。だが、それでも向こうから来てもらっていることに必要のない「申し訳なさ」を感じてしまうのが日本的道徳感に蝕まれてしまった者のサガ。おまけに個人情報を握られているという状況がある以上、気の弱い人間ならそのまま言い値で売ってしまうだろう。半端でない粘り方をするみたいだし、そういった対応に恐怖感を覚える者だって少なくないはずだ。

この商売は、初めからそういった人間の持つ心の弱さ、或いはもう早くこの状況を終わらせてしまいたいという心情的疲労を狙って行われているものなのだ。要するに、如何に相手に不利な状況で丸め込むか、というのがここで行われている労働の内容。これは法的にはセーフでも、モラル的にはアウトだろう。

 ***

…とはいえ。ここまであからさまなものがゴロゴロしているわけではないかもしれないが、別にこういったタイプの労働は珍しいものでもなんでもない。よく鑑みてみると、大抵の労働は誰かに迷惑を掛けながら行われていることに気づくはずだ。それどころか、本気で一般的道徳を守り切ろうとしたり、誰かに迷惑が掛かることを本気で避けようとすれば、労働の継続どころか、仕事にありつくことさえ難しくなるだろう※1

人間もまた他の生物と同じように、生存競争の渦中にいる。そういう視点から見れば、他者に迷惑を掛けずに生きて行くなんてことは先ずあり得ない。むしろ、生きることは他者に迷惑を掛け続けることである、と言っても決して言いすぎではないくらいだ。

この記事では一般的意味としての「労働」の性質について、「ただ社会を上手く泳いで渡ることが出来る人間が生き残り、それが下手な人間が死んでいくだけ。そして前者の多くは「労働」を獲得する傾向が強い。ただそれだけの話」と書いた。さらに付け加えると、それが生存競争という土台の上で生じているものである以上、そうやって獲得される「労働」の内容は必ずしも道徳と一致するとは限らない。むしろリンクした記事で紹介されていた仕事のように、それと相反するような内容を持つ迷惑な「労働」は幾らでも存在する。だがそれでも「労働」は「労働」。むしろ「労働」の内容が道徳と一致しないのは、ごく当たり前のことなのだ。

そんなわけで、“「労働」=善(道徳的)”であるかのような言説を目に、耳にすると、自分としてはどうしても気持ち悪さを感じてしまうわけです。労働や生存と善悪はまた別の問題でしょ、と。



※1 例えば、自分を欠陥品であると思っている人間は、商品としての自分を他者に売り込むことが出来ない。他人に迷惑が掛かるので。そうすると一般的な方法やルートによって仕事を入手することは極めて難しくなる。

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ひきこもりという役割を引き受け
ざるを得なかった一人として
人間について考えてみる。
でも、本当はただの断末魔ブログ。

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