ポジティブ・アレルギー

物事を顧みず、ひたすら自身にとって都合の良い部分だけを見て突き進まなければならない、ポジティブ社会への拒絶反応

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「自意識(認識)=自分(状況)」ではない

はてなブックマーク - とあるアイドルの話。

Amerikan 「大変だ!ゾンビが襲ってきたぞ!」と言いながら、既にゾンビに噛まれていて感染していた人の図(ということでいいのか)

言い得て妙。

しかし、こういったことが起こってくるのは必然的なことと言えるだろう。というのも、起こっている状況に後から意味づけをして返すことこそが自意識の主な機能であり、それは“自分という状況”を思い通りにコントロールし、管理する力なんて端から持ち合わせていないだろうから。勿論、意識化によるフィードバック効果で“自分という状況”にある程度影響を及ぼすことは出来るだろう。しかしそれとて単独で“自分という状況”を大きく左右することが出来る程の力までは持っていないはずだ。「自分」は、個体と環境との関係性に規定され、その状況が成立しているわけだから。そもそも自意識は常に状況を受けて受身的に作り出されているものだから、意識化すらコントロール出来ているとは言えないかもしれない。むしろそれは、ただ環境の副次的産物として存在しているだけと言った方がいいようにも思う。自意識が「自分」を上手くコントロールすることが出来ていると感じるのは、“自分という状況”の在り様と自意識が認識する欲求のベクトルがたまたま似たような方向を向いているが故に起こる、単なる錯覚でしかないだろう。

例えばこの場合、「ゾンビ」に噛まれて既に自分も「ゾンビ」になっている、というのがこの人(自分)のおかれた状況なわけだが、自意識はまだ(この記事を書いた時点では)そのことに気づいていない(――もちろん、他人の内面を覗くことは出来ないので、あくまで記事の内容から判断すれば、の話だが)。「自意識(認識)=自分(状況)」ではないため、“自分という状況”と自意識の認識の間には自ずとズレが生じてくるわけだ。そしてもし、当該人物が自身のおかれた状態に気づいたり、それによって「ゾンビ」であることが解消されたとしても、それは他人(或いはそれらが発する情報)や時間経過などの環境との関わり合いの中でその状況が生み出されているだけであり、自意識は後からその結果を認識するだけに過ぎないだろう。所詮自意識が持っている力なんてのはその程度のものなわけですよ。

まあだから、自意識自体を的にして行われる自意識批判(それは裏を返せば、自分の自意識の方が優れている、という自意識の優劣競争でもあるだろう)は下らない、と思うのだが。何故なら、その批判が批判として成立するためには、自意識は“自分という状況”を上手くコントロールし、管理することが出来るだけの力を基本的に持っている、という前提条件が成立していなければならない。それはつまり、自意識が――例えば霊魂のように――個体や環境から完全に独立したものとして存在しているという条件と、尚且つそれが個体と環境との関係性に割って入り、その状況決定を大きく左右するだけの絶大な力を持っている、という二つ条件がその前提として必要になるということでもあるわけだが、そんな前提条件が実際に成立しているとは到底思えないので。

逆に言えば、霊魂が存在していて、それが誰かに憑依してその者を大きくコントロールすることが出来る、というようなことを主張する者がその流れで自意識批判をするのなら、それは一応理屈としては筋が通っているようにも思う。その考え方の上では、自意識(霊魂)が独立して“(個体としての)自分という状況”をコントロールすることが出来る、ということが前提になっているから。ただその場合、この世界ではどちらの魂が強いか、という魂力合戦みたいなものが常に起こっていて、肉体はそれらの代理戦争を行っているだけに過ぎない、ということになるが。「ソウルパワーたったの5か、ゴミめ!」「私のソウルパワーは53万です」みたいな。そういう意味では、『ドラゴンボール』の世界においてあの世が存在し、肉体を失っても強さがそのまま継承されるというあの設定は非常に理にかなっているわけだ。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://positiveallergy.blog50.fc2.com/tb.php/392-bb10817b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

 | HOME | 

プロフィール

後正面

Author:後正面
ひきこもりという役割を引き受け
ざるを得なかった一人として
人間について考えてみる。
でも、本当はただの断末魔ブログ。

働けど無職。
-------------------------
※コメントは記事の内容(主題)に関するもののみ受け付けています。また、明らかに政治活動的な性質を持つ内容のコメントはお控え下さい(そういった性質を持つ発言は、それを許容するような姿勢を持つ一部のブログを除いて、自分のブログで行うものだというのが私の基本的な考え方です)。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

FC2カウンター

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。