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ポジティブ・アレルギー

物事を顧みず、ひたすら自身にとって都合の良い部分だけを見て突き進まなければならない、ポジティブ社会への拒絶反応

マッドサイエンティストとしての神×精神論と科学の残念な邂逅

「「心」を変えてヒトは進化する チンパンジーとの差極少」:イザ!

≪良い遺伝子をオンにする≫

 心にも、ある種のエネルギーがあり、「思い」や「心の持ちかた」が遺伝子のオンとオフを変えるという事実である。

 つまり、心の働きを変えるだけで、遺伝子レベルでも高次の人間に進化できる可能性があるということが分かり始めた。(中略)

 そして今、ダーウィンの進化論を超える新しい進化論が生まれようとしている。

 私は、笑い、感動、感謝、生き生きワクワクした気持ち、さらには、敬虔(けいけん)な祈りまでもが、良い遺伝子をオンにすると考えている。

 これからの私たちは、意識して、よい遺伝子のスイッチをオンにすることで新しい人間性を生み出すことができる可能性がある。

 この新しい進化に貢献するのが人間の使命であり、すべての生き物の「いのちの親」の望みに添うのではないかと思っている。(筑波大学名誉教授・村上和雄)

「「いのちの親」の望み」って…インテリジェント・デザイン説の亜種か。
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▼マッドサイエンティストとしての神

しかし分からないな。仮にそういった全ての生き物を生み出した神とも言うべき存在がいるとして、その存在は何故、わざわざ低次の存在としての生命を生み出し、その者達に「高次」の存在に進化する使命なんてものを課すのだろう。何故そのために様々な試練を設けるのだろう。そんなことをせずとも、初めから「高次」の存在としてデザインされた生命を生み出せばいいじゃないか。

それを何故、わざわざ低次の存在としての生命を生み出し、尚且つ、「使命」である「高次」の存在への進化にハードルを設け、それを簡単にはクリアできないように設定する必要があるのか。要するにそれは、“本物の生命を使ってシミュレーションゲームを作ってみた”みたいなものだろう。そしてそのゲームの様子をみながら、「ああ、全くなんて愚かなんだ、人間は…」とか、「おおっ、やるじゃないか、こいつら」とか、「このままだ思った方向へ進化しそうにないから、ちょっと疫病でも流行らせてみるか」とか言ってるわけでしょう?その存在は。とてつもなく趣味の悪い遊びだよ、それ。娯楽のために生命を弄ぶ、ただのマッドサイエンティストだよ。そんな存在を一体どうやって尊べというのか。

というか、もしこの世界を神が設計したとするなら、その者は、この世界を多くの不幸や苦痛、矛盾で溢れかえるように設計した、諸悪の根源ということになる。それに、何らかのベクトルを所望しながら意志を持って物事を論理的に考える存在は、根本的には「人間」となんら変わらないだろう。よって、意志を持った存在としての神が実在するとしたなら、それは単に「絶大な力を持った人間」でしかない。だからこそ、自分は意志を持った存在としての神には全く興味を抱けない。何故なら、そこには何の神秘もないし、もし本当にそのような存在が実在するとしたら、それはこの世に多くの不幸や苦痛、矛盾をもたらした諸悪の根源ということになるから、その存在を憎まずにはいられない。でも、そんな空想上の存在を憎んだところでどうにもならないわけで、であるなら、初めから興味の対象としてスルーしておいた方がいいだろう、と。

▼精神論と科学の残念な邂逅、或いは希望と存在意義を賭けた闘い

ただそういったID説的な部分よりも、「これからの私たちは、意識して、よい遺伝子のスイッチをオンにすることで新しい人間性を生み出すことができる可能性がある。」というこの部分こそが、この説の本旨なのだと思う。

というのも、キリスト教的な条理性が信じられている文化圏では、世界の成り立ちの在り様がその条理性を成立させるための重要な案件となるため、今最も信頼されている「科学」というブランドとの間で、その成り立ちに関するすり合わせを図る必要性が出てくる。これが所謂ID説の出自となる。だが、それが全く信じられていない日本では、世界の成り立ちやそれが存在する意味は基本的に余り重要な案件ではない。だからそれは本旨にはならない。

それよりも、日本で最も多くの者に熱心に信心されているのは精神論、つまり自意識原因論的な条理性に基づいた奇跡の存在だ。実際、もはや精神論が起こす奇跡にしか希望を見出すことができないような人間がこの国には大勢いるのではないか。即ち、多くの者にとってもはやそれが唯一の希望の供給元となってしまっているような現実がある。そしてそれと同時に、私は己の意志の力によって社会に“成果”をもたらしている、だから私は存在してよい、というような自意識原因論的な原理と社会的役割説によって己の存在意義を獲得している者も沢山いるはずだ。つまり、精神論が今世界中で最も大きな求心力を持っている「科学」によって否定されてしまった時、多くの者の希望や存在意義が奪われてしまうことになりかねない。そうなってしまえば、この社会は大きな混乱の渦に巻き込まれることになるだろう。そしてそうであるが故に、日本では精神論と「科学」とのすり合わせを図る必要性が出てくる。己の希望や存在意義を守ろうとする動きが出てくる。

事実、「高次の人間に進化」という“成果”の象徴を意味するものが生み出される原因を、心の「ある種のエネルギー」、つまり個人の自意識の努力具合に見出そうとするところや、その“成果”に「貢献するのが人間の使命」、即ち、“何者か”に設定された社会的役割への貢献を自身の存在意義とするところなど、これは原理的に精神論と完全に一致している。

要するに、希望や存在意義を守るために、それを支える精神論の正しさがどのような原理によって成り立っているかということを、無理矢理科学的な視点から説明しようとした結果、「ある種のエネルギー」が「良い遺伝子のスイッチをオンにする」という妙な説が生み出されることに相成った、と。多分、そういう文脈の上でこういう説が生まれてくるんだと思う。



※注意 このブログには、「ある種のエネルギー」によって多数の悪い遺伝子をオンにして、人間をチンパンジーにする仕掛けがなされている…かもしれません。そうなりたくない人は、「笑い、感動、感謝、生き生きワクワクした気持ち、さらには、敬虔(けいけん)な祈り」によって「良い遺伝子のスイッチをオン」にして対抗…した方がいいかもしれません。

コメント

高次の存在ってなんだ?

> 遺伝子レベルでも高次の人間
> よい遺伝子のスイッチをオンにする
> 進化に貢献するのが人間の使命

なんか高次の人間ってあたりが気持ち悪いですね。ただ、歴史的な類似性を思い出すと、こうした思想は「精神論」どころか「もっと恐ろしい物」に繋がりそうで、凄~く怖いです。もっとも日本では神の力も届かないようなので、その時には「精神論」を一つの武器として使いそうな気もしますが・・・。

なお、最後に書かれた「米注意」だけど、この書き方は笑いをとりにくい。たばこの注意書きなどをパクった文章にして、短く(特に最後の)まとめるととても良い。

日本の「神」は個人の実感主義の中に潜む

>高次の存在ってなんだ?

進化/退化を道徳的な善し悪しや正しさと混同するという典型的な間違いを犯していますね、この人。結局、「高次の存在」というのはイメージ上に存在する曖昧な概念でしかないのでしょうが、それが科学の仮面を被ることで、全ての人間が共有すべき義務としての「人間の使命」を生み出してしまう。そしてそうであるが故に、悪いものを駆逐するという大儀が生まれ、ろくでもないことが起こってしまうと。やはり、科学と道徳はきっちり分けないといけないですね。

>日本では神の力も届かないようなので

確かに、日本において「God」は全く力を持っていません。が、ちゃんと日本にも「神」に当たるものは存在していると思いますよ。個々人の実感主義的感覚の中に、具体的な特徴や教えを示す原典や名前すら持たない不定形なものとして。ですから、大勢の人がある思想を各々の感覚で自己流に解釈した上で受け入れ、それが正しいものであるという実感を持った時、そしてそれによって社会が一定の方向へと動き出した時こそが、神の力が届いた時、ということになるでしょう。

自分が危惧するのは、こういったものがバラエティ番組的なノリで広がっていった挙句、いつの間にかそれが普通になっていた、というような状況が作り出されることですね。日本の場合、そういう形である種の信仰が広がっていくことが多いですから。

>この書き方は笑いをとりにくい。

ううむ、エレガントさが無かったか。中々上手いこと笑いを取るのは難しいですね。ユーモアのセンスがないからなあ、自分は。

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> その存在は何故、わざわざ低次の存在としての生命を生み出し、その者達に「高次」の存在に進化する使命なんてものを課すのだろう。

ヒャッハー!汚物は消毒だ~!
ゴォォォァァアア・・・・
http://www.amazon.co.jp/%E5%8C%97%E6%96%97%E3%81%AE%E6%8B%B3-%E6%B1%9A%E7%89%A9%E3%81%AF%E6%B6%88%E6%AF%92T%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%84-%E3%83%9B%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%88-%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%BA-L/dp/B001G7PG4Q

・・・

とても静かになりましたね。悪魔の声に耳を貸してはなりません。悪魔は常に人間を提示の存在に貶めようと伺っているのです。悪魔との戦いは神の意思。信じる事は正しき事。疑問、ダメ、ゼッタイ。

自分みたいな人間は「悪魔憑き」ということになるのか

>悪魔との戦いは神の意思。

しかし悪魔というライバルが出現すると、この世は「いのちの親」が作ったシミュレーションゲームである、という側面が益々色濃く表れてくることになるなあ。それで、高次の存在への進化、という目的に疑問を持つということは、悪魔側への寝返りを意味すると。

>http://www.amazon.co.jp/%E5%8C%97%E6%96%97%E3%81%AE%E6%8B%B3-%E6%B1%9A%E7%89%A9%E3%81%AF%E6%B6%88%E6%AF%92T%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%84-%E3%83%9B%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%88-%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%BA-L/dp/B001G7PG4Q

それはともかく、実際にこれを着て歩いていたら、それはそれでまた汚物扱いされそうですけど。

http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/20061003/p2

ちなみに、エジソン、グーテンベルク、アインシュタイン、ナイチンゲール、マザーテレサなどが高次の存在で、ニーチェやヒトラーなどが低次の存在だとする説があったりします。

科学者は巨大ロボットの夢を見るか

> 様々な分野のパイオニアはより高次元に行けるらしい

それは素晴らしい。私なんてあまりにもニッチな分野なので他にほとんど誰もいないんだから自動的にパイオニアできっと高次元にいけるね。ハッハッハ、社会のクズどもめ!汚物は消毒せねばならない!ヒャッハー!ゴォアアアァァァ・・・・・・

え、そのネタはもういいですか?
展開に無理やり感がありすぎる?
・・・悪魔の声に耳を貸してはなりません。

まあ、なんだ。あまり権威に頼るのは困り者ですなぁ。少々人間として困った感じの人も多いです。・・・ええ、私ですか?もちろん完璧普通ですよ。こんな普通の人間をヘンだなんていうならきっとどこかヘンに違いない。うん、完璧な論理だ。

ちなみに、「洗脳」「危険人物」のデザイン文字ととガスマスクのプリントをしたTシャツを着ていたことがありましたが、残念ながらこれくらいでは効果がありませんでした。修行が足りないようです。

でも、花粉の季節に警察にとめられた事はあります。実験用マスクにサングラスをかけた半ガイジンが季節外れの半袖でママチャリを猛スピードで飛ばしていただけですが、どうみても不審者です。本当にありがとうございました。

「盗難自転車ジャナイヨ~、古イダケネ。コレ自作ノ尾灯、前照灯モ自作ネ。指向性角度ノ広イLEDの特別仕様ヨ、単三電池8本必要デ大キクテ重イヨ、自動点灯自動消灯デ昼間モ光リッパナシヨ(現在改良済)。」

うわ、よりによって理工学部の学生つかまえちゃったよ、とヒキマクリ。点灯忘れ防止のために自動にしたのですが、根本的に何か間違っていたような気がして、とりあえずスイッチつけようとしたら、ホットボンドで防水にしたからフタ取れNEEEEE!ああ、焦った。光るパターンを変える、音が出るなどの妄想が楽しいです。そのうち巨大ロボットで悪を倒してきまーす。

まだ人間じゃない…のか

>ハッハッハ、社会のクズどもめ!汚物は消毒せねばならない!ヒャッハー!ゴォアアアァァァ・・・・・・

どうみても低次の存在です。本当にありがとうございました。

>少々人間として困った感じの人も多いです。

偉大な発見や発明をしたり、偉大な作品を作ったりする人は人間的にも優れているはずだ、そうであって欲しい、というような願望が広く一般にはあったりするんですけどね。しかしながら、実際そういう人達は大抵曲者ですからねえ。エジソンなんかも人間的にはわりとクソ野郎だったという話ですし。

>修行が足りないようです。

私ほどになると、散らし配りのねーちゃんにすらスルーされますからね。高次の存在になると、特殊な格好すら不要なのです。

>実験用マスクにサングラスをかけた半ガイジンが季節外れの半袖でママチャリを猛スピードで飛ばしていた

流石にこれは警察もスルーできないでしょう。季節外れの半袖というのは、ヤク中の典型的ファッションスタイルですから。ツーアウト・ランナー二三塁、フルカウントで見逃し三振だけはないだろう、というような。

>そのうち巨大ロボットで悪を倒してきまーす。

関係ないけど、よく考えてみたら、悪を倒すために巨大ロボットを作る、という展開はものすごく不合理な気がするんですけど。巨大ロボットへの憧憬というのは日本の独自文化なんじゃないかなあ。トランスフォーマーなんかも日本生まれだし。

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ひきこもりという役割を引き受け
ざるを得なかった一人として
人間について考えてみる。
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