ポジティブ・アレルギー

物事を顧みず、ひたすら自身にとって都合の良い部分だけを見て突き進まなければならない、ポジティブ社会への拒絶反応

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求めているのはプロなのか、それともアマチュアなのか

【求人募集】GIGAZINEのために働いてくれる記者・編集を募集します

端的に言うと、自分の時間を切り売りして時給換算し、「仕事は仕事、プライベートはプライベート」というような消極的考え方をする人ではなく、「自分は GIGAZINEだからこそできることをするためにGIGAZINEで働きたい、ほかのところでは働きたくない!」というプロフェッショナル的な考え方をする人を求めます。余所でも働こうと思えば働けるような人ではなく、「GIGAZINEだからこそ働きたい!」という人を求めます。

「求む、GIGAZINEに人生を捧げる24時間労働志望者」ってやつですか。まあ、どんな求人を出そうと勝手だけど、ここで求められている人間像は、明らかにアマチュア精神を持った人だろう。プロであればあるほど厳密な給与(利益)換算をするはずだし、プロ精神を持った人間ならば、「GIGAZINEで働きたい、ほかのところでは働きたくない」なんて前提を初めから設けるはずもない。
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ましてや仕事のプロは、上下関係を仕事上に必要なシステム形態としてしか見ないだろうから、日本的な上下関係から生じる(法的、契約的に逸脱した)正当性無き不文律をそのまま見逃したりはしないだろう。そういう場所にはさっさと見切りを付けて出て行くはずだ。実際それができるだけの有能さを持っていてこそのプロなわけだから、そのような人物がその場所にとどまり続ける理由はない。そしてそういう人間は、自分が力を発揮できるなら、スキルを身に付けることができるなら、場所にはこだわらないだろう。そうでなくとも本当に有能な人間は、どのみちスキルを身に付けるとさっさとその場所を出て行って、自分で会社立ち上げることだろう。つまり、「ほかのところでは働きたくない」なんてアマチュア的感傷に流されているようでは、プロとしては一流とは言えない。

元来、上司の意向をそのまま飲んでくれるということと、自分の考えで自発的に優れた仕事をこなす有能な人材であることは両立し得ない。しかしアマチュアとなるとそれは必ずしもそうとは言えない。採算を度外視しても誰々の下で働きたい、何処何処でしかできないことをしたいというのが、アマチュア(ファン)心理の最たるものだから。そういうアマチュア心理を上手く利用して無茶な労働をさせることを「やりがい搾取」と言うわけだが、しかしながら――ジブリ作品に携わりたいとかならともかく――そもそもGIGAZINEでしかできない仕事なんて無いだろうから、そういう独自性やブランド力を持っていない会社が、そのような人材を求めるのにはちょっと無理がある。

というか、GIGAZINEは広告収入で生計立ててるわけだろう(違うのか?)。であるなら、本当に有能な人間はGIGAZINEの名なんて借りずに、自分で勝手にサイトを立ち上げ、記事を書いて人を集め、アフィで設ければいいだけのことだろう。GIGAZINEが求めるような自主性を持った有能な人間ならそれができるはずだ。そんな有能な人間が労基法にひっかかりそうな無茶な求人募集を出す脇の甘い企業に雇ってもらうメリットなんて全く無い。それを望むのは、GIGAZINEの名を借りないと利益を上げられないような人間なわけで、すなわちそれはGIGAZINEの求めるような有能な人材では在り得ない。

それに、「「仕事は仕事、プライベートはプライベート」というような消極的考え方をする人ではなく」という条件にしても、プロならば当然自己管理がシッカリできているだろうから、そういう人間は自分がつぶれてしまいかねないような無理なスケジュールを組んだりはせず、ちゃんと仕事とプライベート峻別し、持続可能なペースを維持することにこそこだわるだろう。もちろん、趣味と仕事が一致している人間もいるだろうから、一日中仕事のことばかり考えている人間がいてもおかしくはないが、そういう人間がこういう上司の下で期待通りに動いてくれるとも思えない(そういう人間は、自身の規定する「仕事」を最上位に置くが故に、上司へのおもねりは重視しない)。むしろ、自分の能力をかさにきて「これ以上の働きを求めるなら、もっと金を寄越せ」というのがプロであり、プロの力を借りようとするなら、そのような折衝は不可避だと思っておいた方がいい(ex.メジャーリーグの契約更新や代理人制度)。

つまり、ここで求められているのは優秀なアマチュアであって、優秀なプロではない。そして「払われた金の分だけしか働かない」ことを問題とするのであれば、その雇い主もまたプロとは言えないだろう。

 ***


どうも、日本では名義上の仕事そのものよりも、集団内における「固定化された力関係を前提とした上での良好な関係性」を維持することの方が仕事に成り代わっているように思う。そちらの方が本来の仕事よりも重要視しされているように見える。だが、それを仕事とは思わない(思えない)人間もいる。近代化という名の――伝統派からすれば――悪魔の洗礼を受けてしまった人間には、その考え方が理解できない。そういう人間とそうでない人間が上手くやっていけるはずがない。

そのような洗礼を受けてしまった人間からすると、この愚痴付き求人募集における「同士」という言葉も、洒落にならないような意味を帯びたものとして捉えざるをえないだろう。ただ、それでもこの求人募集の悪質度は低いと思う。何故ならこの愚痴は、結果として「適切な情報公開」という性質を付加させるような効果を持っているからだ。「明るく笑顔の絶えない職場です」というから入ってみたら修羅の国だったというより、「君も修羅の国で働いてみないか?」と初めから明言されていれば、それだけ危険回避のチャンスが生まれる、というわけだ。まあ、そもそも初めから既に修羅の国のような職場しか残ってなかったらどうしようもないが。

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Author:後正面
ひきこもりという役割を引き受け
ざるを得なかった一人として
人間について考えてみる。
でも、本当はただの断末魔ブログ。

働けど無職。
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※コメントは記事の内容(主題)に関するもののみ受け付けています。また、明らかに政治活動的な性質を持つ内容のコメントはお控え下さい(そういった性質を持つ発言は、それを許容するような姿勢を持つ一部のブログを除いて、自分のブログで行うものだというのが私の基本的な考え方です)。

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