ポジティブ・アレルギー

物事を顧みず、ひたすら自身にとって都合の良い部分だけを見て突き進まなければならない、ポジティブ社会への拒絶反応

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フリーのVSTリバーブを幾つかピックアップ

以前、TC Electronic の M30 Reverb(Hallのみの抜粋版)が短期間だけ無料で配布されていたことがあり、それを手に入れてからはリバーブは殆どそればかりを使っていた。しかしリカバリした後、何故かそれが使えなくなってしまった。バックアップのために一度外付けHD に移したのがいけなかったのかと思い、もう一度登録時のメールに記載されていたリンクから落とし直してみたが、やっぱり駄目。仕組みはよく分からないが、コピー防止機能か何かが働いたのだろうか。もしかして、パーティションを変更したのがいけなかったとか?何にせよもう M30 には頼れなくなった※1わけで、しかたがないので無料で手に入るリバーブを品定めし、幾つかピックアップしてみることにした。

※1 <追記>何度かインストールし直すと再び使えるようになった。リカバリ前にインストールしてできた dll を Dドライブのプラグインフォルダに残したまま最初にスキャンしてしまったのが駄目だったのかも(「Steinberg\VstPlugIns」を指定しても何故か dll を読み込んでくれない場合があるので、別途用意したフォルダに dll をコピーすることがある。ものによってはインストールし直さなくても使えるものもあるので、一応 dll を残しておくというのもあるし)。本当の所はよく分からないが。<了>

リンクは一部例外を除き、KVR のプラグイン紹介ページのものを貼った。感想は、センドで DRY をゼロにし、そして比較的ホールよりの音を鳴らして聴いてみた時のものを主としている。「CPU使用率」は、30秒ほどの wav ファイルを再生し、その間に REAPERv0.999 上で表示された CPU使用率の最少値と最大値を足して 2 で割った数値。マシンのスペックは WinXP(SP3) / Pen4(3GHz)。
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CPU使用率の軽いものから順に紹介。

Reverberate LE / 『LiquidSonics』

reverbrate-LE.png

・CPU使用率:2.8%
IRタイプのリバーブ(ドネーションチャリティーウェア)。フリーで IRタイプのリバーブといえば SIR が有名だが、SIR は遅延が起こるので少し使い難いところもあった。しかしこのリバーブは遅延が起こらない。しかも SIR よりも CPU使用率が 5% 程度も軽い(SIRは7.63%)。フリーのリバーブを探しているのならば、まず最初に手に入れるべきものだろう。製品の機能制限版だが、これだけでも十分使える。これをただで使うことができるようにしてしまうということは、製品版に余程自信があるということなのだろうか。ただ、クリックしただけでノブが動いてしまうのはちょっと使い難い。製品版もそうなのだろうか。因みに、このプラグインについている EQ もこれとはまた別に落とせるようになっている。

<追記:12/29> たまに、立ち上げると「これ、チャリティーウェアだから気に入ったらお金払ってね」みたいな表示が出て、それが再生中だった場合落ちるので注意。コレに限らず、プラグインを追加する時は一度再生を停止してから立ち上げた方が無難。<了>

※参考:製品版との比較 / The best Impulse Response [IR] sites(KVR)

Omniverb / 『Jeroen Breebaart』

omniverb.png

・CPU使用率:3.1% / 2.22%(「Mod」OFF)
これも Reverberate LE と並んでまず最初に手に入れるべきものだろう。音のベクトルはどちらかと言えば柔らかめで、広めの音場が得意。音の変化も無難なものになりやすく、クオリティも申し分ない。それでCPU使用率はたったの 3% 程度。コストパフォーマンスは抜群。ただ width を調整する項目がないので、それを調整したい場合は、後ろに Streo Tool などを追加する必要がある。

<追記:12/29> 今画像を見ると、アーリーリフレクションが 69% になってるが、これは幾らなんでも上げすぎ。クリアさを最優先するなら、Mod をオフにして、アーリーリフレクションもなんならゼロでも構わない。ちょっと物足りなくはなるが。あと、この時はセンドだけで鳴らしていたため気づかなかったが、右上のボタンを押してドライ音を混ぜて使ってみたところ、右端のフェーダーは全体の音量レベルではなく、Dry/Wet を調整するためのものだということに気づいた。これ、画面を見ているだけではまず気づかないだろう。

さらに、普通ならば Room size のパーセンテージを上げれば音場は広がるところ、この VST ではそれが逆になっている←数値を下げた方が反響音がしっかり聞えるため、そんな風に聞えただけだった。この項目は、音場の大きさというより、ルームよりかホールよりかのタイプを決定するためのものと考えた方が良さそう。数値を下げるとルームっぽくなり、上げればホールっぽくなる。音場の大きさは「T60」との兼ね合いで決まる。

そしてこれはこちらの勝手な思い違いだが、これについている EQ は、どうやらウェット化する帯域を決定するためのものだったようだ。Dry/Wet 双方に掛かる普通のシェルビングかと思っていた。確かにこれはちゃんと cutoff と書いてある。つまり、例えば Low cutoff を 100Hz、Hight Cutoff を 2000Hz に設定した場合、100~2000Hz の帯域だけがウェット化され、それ以外の帯域はドライのまま出てくる(右上のドライミックスボタンをオンにしていた場合。オフの場合はウェット化された帯域の音だけが出力される)。

あとこれはちょっと気になったことだが、このリバーブは少し金属的な音が強調され易い傾向にあると思う。といっても、安っぽいリバーブによくありがちな「金属的な変化」ではなく、そのソースが元々持っている金属的な音が強調され易いということ。例えばストリングスの高音のキンキンした音や、ピアノのキーンという共鳴音がある程度の強さで入っていると、それがさらに強調されて聞えてしまう。かといってストリングスやピアノには合わないというわけではなく、ソースによって得手不得手があるということ。

しかしそういう弱点がありながらも、ある程度使い方が分かってから改めてこれを使ってみたところ、やはり非常に出来の良いリバーブだと再確認した。このクオリティでこの軽さというのは本当に優秀。ただ、できればプリディレイを調整することのできる機能も付けておいて欲しかった。<了>

▼RoomMachine844 / 『Silverspike』

rm844.png

・CPU使用率:4.17%
その名の通り、基本的にルームタイプのリバーブ。ちょっとクセはあるものの、音がハッキリしていて、個人的にも結構お気に入りのプラグイン。ただしかなり派手に遅延が起こるので、普通の用途ではちょっと使いづらい。どちらかと言えば特殊効果的な使い方の方が向いている。自分が使ったのもそういう用途での方が多い。

因みに、このプラグインは何故か KVR には登録されていない(ベンダー自体は登録されているのだが)。しかし、もの自体はベンダーの公式ページから普通に落とせる(よってリンクはベンダーへのもの)。

mo'verb / 『Rhythm Lab』

moverb.png

・CPU使用率:8.26% / 6.97%(「E.R.」OFF) / 2.16%(「WET」OFF)
「E.R.」や「WET」をオフにするとその分 CPU 消費が軽減するという親切設計。どちらか一つだけを使うというのもありだろう。EQ が付いているのも便利。音はクリアで、結構硬め。これも基本的にルームタイプのリバーブだと思う。ただ「room size」を下げるとちょっとキンキンした音になり易いので、ノブは真ん中より右よりにしておいた方が無難。このリバーブは、比較的柔らかめのキャラクターを持つリバーブと混ぜて使うことでよりその力を発揮するように思う。逆に、FlashVerb のような硬めのリバーブとは相性が悪い。

FlashVerb / 『Antress Modern Plugins』

flashverb.png

・CPU使用率:11.16%
かなり硬めの音。高音を EQ で削るのはリバーブを使う際における常套手段だが、とりわけこのリバーブはそのままだとちょっと使いづらいように思う。よっていつでも使えるというわけではないかもしれないが、音自体は非常にクリアなので、スルーするのはもったいない。あと、「room」を上げると音量自体も小さくなってしまう独特の設計のため、ノブが 3 つしか無いわりには結構設定が難しかったりする。

Ambience / 『Smart Electronix』

ambience.png

・CPU使用率:17.82%
ただでも使えるが、基本的にはデモという位置づけ。それだけあって、流石にクオリティは高い。設定によってはちょっと部屋鳴りっぽい感じになったりもするし、ちっと薄っぺらさもあったりするが、音の澄み具合はただで使えるものの中ではピカイチだろう。

因みに、以前は Garritan の公式ページから Garritan Ambiece という中身的には Ambiece と同じ内容のプラグインを落とすことができた。相違点は、立ち上げ時にデモバージョンであることを示す表示が出ないのと、プリセットが Garritan 専用のものになっているということだけ(Garritan Ambiece の方がプリセット数は少ない)。画像は実は Garritan Ambiece のものだったりする。

▼epic Verb / 『Variety Of Sound』

epic.png

・CPU使用率:19.1%
単独で聞くといまいちに聞こえるが、元々音像がかなり後ろに行くようにできているためか、実際に原音と混ぜるとわりと無難な音になる。しかしリリースはちょっと大味で、それを解決しようとして DAMP を下げると今度はそれの切れ味が良すぎてスパッと音が切れてしまう。そこら辺はちょっと残念。あと遅延もちょっと気になる。プリセットさえ使っていれば大丈夫というより、どちらかといえば色々調整してこそ力を発揮するタイプで、余り初心者向きではないかも。

KR-Delay FS / 『KResearch』

kr-reverb.png

・CPU使用率:20.41% / 15.75%(「Early size」OFF) / 8%(「Late size」OFF)
設定にもよるが、比較的柔らかめの音。ルーム系、ホール系、どちらの音にもできるし、シンプルでクオリティも高く、安心して使える。しかしかなり重い。これも mo'verb と同じで、設定によっては多少軽くできる。

OneKnobReverb / 『musicXart studio』

oneknobreverb.png

・CPU使用率:20.61%
調整ノブはルームサイズと DRY/WET だけというシンプル設計。自分が試したソースでは 500Hz 辺りの中域にちょっと水中音っぽいクセが出て、そこら辺はちょっと EQ などで調整する余地があるかなとは思ったが、出来自体は中々良い。何しろ――センドの場合、基本的に WET100% で使うため、実質的に――ノブが一つしかないので、設定で迷ったり失敗したりすることはまずない。しかしこれまたかなり重い。

 ***

最近になって製品のデモなどを入れてみたりすることで、フリーのプラグインとそうでないものの間にはやはり差がある――もちろんものにもよるが――ということを知ったが、殆どのジャンルのプラグインは、それを知る前はそんなものだと思って特に不満もなく使っていた。そんな中、フリーのものだけを使っていて唯一物足りなさを感じていたのがリバーブだった。というのも、フリーのリバーブはどうしても音がくぐもってしまったり、金属っぽい音になってしまうものが多かったので。しかしここで紹介したものはどれもそこそこクオリティが高いので、これらを使っていればフリーでもそんなに酷い結果にはならないと思う。できればこれらを用途に合わせて上手く使い分けていきたいところだが、しかし重さのことも考えれば結局、 Reverberate LE、Omniverb、mo'verb 辺りを主として使っていくことになりそう。まあこの三つを上手く併用すれば、それだけでも何とかなりそうな気もするが。

でも本当は、どんな風に設定しても変な音にはならないクリーンタイプの製品を一つくらいは持っておきたい、というのが本音かなあ。

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