ポジティブ・アレルギー

物事を顧みず、ひたすら自身にとって都合の良い部分だけを見て突き進まなければならない、ポジティブ社会への拒絶反応

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グラミー賞と伊藤政則としがらみと

グラミー賞:日本人同時受賞 松本さん、独特の色気/内田さん、世界的評価(毎日jp)

日本人がグラミー賞を受賞したというニュースを聞いて、ふと伊藤政則氏のことを思い出した。
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彼がDJを務めるとあるラジオ番組での話だが、かつて喜多郎氏がグラミー賞を受賞した時、テレビからグラミー賞についての取材があり、彼はその取材を受けたのだそうだ。彼が言うには、グラミー賞で誰が受賞するのかということは、業界の様々なコネしがらみや思惑によって決まっているようなところがあるので、余りそれを真に受け過ぎるのも考え物だ、というようなことをひとしきり話した後、最後に「まあ世界的に有名な賞だから、日本人がそれを受賞するというのは喜ばしいことなんじゃないでしょうか」と閉めのセリフを吐いたら、そこだけ切り取られて使われた、ということだった。

実際自分もその放送を見た。たしか、安藤優子アナウンサー時代の『ニュースJAPAN』だったと思う。珍しく彼がテレビに出てきたと思ったら直ぐさま引っ込み、なんだか妙に短い中途半端なVTRだったなあ、と思っていたのだが、そういうことがあったのかと。テレビ番組というのはそうやって作られているものなのかと。そんな風に思ったものだ。

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まあテレビ側からすれば、グラミー賞はこんなにも権威ある素晴らしい賞なんですよ、それを日本人が受賞するなんて素晴らしいですね!…というような構図を予め思い描き、それを具体化するためのパーツを得るためにインタビューを取りに行ったのだろうけど、そこで取れたのがあれなわけだから。伊藤氏の空気読めなさっぷりときたら…。考えただけで笑える。おい、これどうすんだよ…、せっかく日本人がグラミー賞を取ったというのに、グラミー賞は業界の様々なしがらみや思惑によって決まっているので余り真に受けない方がよいのだそうです、みたいなことニュースで流せるかよ。かといってもう別の評論家にインタビュー取りに行く時間なんてもうないし、ああ、政則使えねー、マジ使えねー、――みたいな修羅場があったんだろうなあ、と。そしてその状況を打開するための苦肉の策があの編集だったのだろう。

これは逆に言えば、テレビ側が予め思い描いている構図やストーリーを上手く読み取り、それに都合の良いコメントをしてくれる人間が、テレビ御用達の評論家やコメンテーターになっていくということでもあるだろう。評論家にとってテレビから取材が来るというのは、芸能人で言えば『さんま御殿』に出演するようなものだ。そこで使える人間と使えない人間のふるいわけがなされる。だとすれば、テレビに出てくる評論家やコメンテーター達がのきなみ「世間の常識」にシッポを振る幇間芸人ばかりであることにも得心がいく。

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B'z : 伊藤政則×B'z、貴重なFM番組をネットで公開 / BARKS ニュース

とはいえ、もしあの時グラミー賞を受賞していたのが、彼と少なからずつながりのあるB'zだったら、伊藤氏は果たしてあんなことを言えただろうか?答えは恐らくノーだろう。少なくとも、もうすこし慮った発言をしたはずだ。しかし、それはグラミー賞におけるしがらみや思惑と一体何が違うのだろうか?大相撲の八百長のように、実際に携帯で申し合わせたりするのとは全く違う次元のものではあるだろうが、結局のところその両者は同じ性質を基盤として成り立っているものなのではないか。

つまり、人間はコネやしがらみや社会的趨勢との思惑の一致によって、それらに支えられることによって初めて社会的地位を確立することが可能となるのではないか。「本当に公平な人間には友人はいない」とはよく言ったもので、本当にしがらみから逃れようとしたら、恐らく世捨て人にでもなるしかないだろう。しかしそうやって獲得した「本当の公平さ」は、コネやしがらみの無さ、そして世間の思惑との不一致によって、周りからは不公平さとして認識されるだろう。であるならば、そのような公平さというのは一体何の価値があるのだろう?



※1 因みに、今回自分はテレビでグラミー賞のニュースを見ていないので、そこでそれがどのように報じられたのかは分からないが、『ニュースJAPAN』と同じフジサンケイグループの産経ニュースでは、伊藤氏の言うような業界の思惑について言及する記事が掲載されている。

グラミー賞日本人受賞ラッシュの裏に“オトナの事情”(MSN産経ニュース)

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ひきこもりという役割を引き受け
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