ポジティブ・アレルギー

物事を顧みず、ひたすら自身にとって都合の良い部分だけを見て突き進まなければならない、ポジティブ社会への拒絶反応

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REAPER:ダイナミック・スプリットで無音部分をカットして負荷軽減

後から所々内容を変更したり付け加えたりしています。

Dynamic split - CockosWiki

有料版のREAPERには「ダイナミック・スプリット(Dynamic Split)」という機能がある。これを使うと、オーディオ素材のトランジェント(音のアタックやサステイン)を検出し、そのタイミングでアイテムを自動的に分割することができる。

dynamic_split7.png

例えば、生録した音源の音のタイミングのズレを一音づつ直したり、オーディオ・クォンタイズを行ったり、余分な部分の音だけを除去するに当たって、この機能が役に立つ。

それに加えて、ダイナミック・スプリットはゲートとしての機能も備えている。ゲートが必要ならプラグインを使えばいいのではないか、と思うかもしれないが、この機能で無音部分をアイテムごと切り取ると、その部分の余計な負荷を軽減することができる、というメリットがある(当然、ゲートを挿す分の負荷も軽減できる)。

例えば、(其々の録音ファイルを適切な箇所に配置し、VSTiなども含めた全てのパートを一端wev化したマルチトラック・ファイルを扱う際)1曲中に2、3度しか登場しないパートでも、そのままだと無音部分においてファイルを再生するための負荷がかかってしまう。この機能ではそういった問題を解決することができる。実際、全てのパートが最初から最後まで鳴っているなんてことは余りないだろうから、必要なパートにこれを施していけば、そこそこの負荷軽減が期待できるのではないかと思う。また、この方法はプラグインでゲートを掛ける場合と違って、目でも音を確認できるので、それもメリットの一つと言えるだろう。以下はその手順について。
-----------------------------------------------

▼(1)無音部分の切り取り

該当アイテムを選択して右クリックし、「Item processing」->「Dynamic Split」をクリック。すると以下のような画面が現れる。

dynamic_split3.png

そこで、一番上の「Split points」項目で「When gate opens」と「When gate closes」の二つにチェックを入れる(「At transients」は必要に応じてオンオフを決定。ゲートしか使わないならオフ)。これによって、ゲートが開いた時と閉じた時のタイミングでアイテムを分割する設定になる。そしてこの二つにチェックを入れると、「Gate」項目の「Remove silence」を選択することが可能になるので、それにチェックを入れて有効にする。

dynamic_split0.png

すると、上の画像のように無音部分と判断された箇所が影で表示されるようになるので、それを見ながらちょうどよい具合になるように其々の項目を調節していく。調節が終わったら「Split」ボタンを押す(この機能で無音部分を切り取っても、元となるwavファイル自体は毀損されない)。

↓実際に無音部分をカットしてみたところ。上は元の素材。
dynamic_split1.png

ここで一番重要なのは、「Gate」項目の「Gate threshold」と「Hysteresis」だろう。前者でゲートが開く音量の大きさを決定し、後者でそれが閉じる音量の大きさを設定する。例えばスレッショルド-50dB、ヒステリシス-5dBに設定すると、素材の音量が-50dB未満の部分は無音と判断され、それよりも音量が上がるとゲートが開く。そして再びその音量が減少し、-55dBになるとゲートが閉じることになる。スレッショルドを上げ過ぎると必要な音までもが切り捨てられ、下げすぎると不必要なノイズを生かしてしまうことになるので、ここは慎重に設定しなければならない。

ただ実際には、ここで不必要なノイズを取り除こうとしても上手く行かない場合も多いので(より厳密にそれを行いたいのなら、結局手動のヴォリューム・オートメーションで行うのが一番確実)、先ずは必要な音が切り捨てられないことを最優先して設定を行うべきだろう。

しかし、特に音量差が激しい素材などの場合、どんなに設定を弄っても以下のように必要な音までもが切り捨てられてしまうケースが出てくる。

dynamic_split4.png

そういう場合は、その切り捨てられる部分の前後をショートカット「S」で分割しておき、それ以外のアイテムを選択し、スプリットするとよいだろう(スプリッティングは選択した複数のアイテムに対して一括して行うことが可能)。

因みに、こんなふうにして無音部分を切り取ることを、LogicやProToolsではストリップ・サイレンス(Strip Silence)と言うらしい。

▼(2)パラメータについて

以下は、上では触れなかったパラメータについて。

◇+-+-+-+-Split points-+-+-+-+◇

dynamic_split9.png

  • At transients
    検出したトランジェントでスプリッティングを行うか否かの設定。ダイナミック・スプリットのメイン機能。オーディオ・クォンタイズ(必要なアイテムを選択し、右クリック->「Item processing」->「Quantize item position to glid」)を行いたい場合や、一音ごとに細かくタイミング調整を行いたい場合、余分な音を見つけ次第即除去したい場合など、編集の利便性を計るためにスプリッティングを行う場合、ここにチェックをいれる。逆に、ゲートとしてだけを使う場合はチェックを外す。

  • Reduce splits
    現在の設定から導き出されたスプリット・ポイントの数を減少させるための機能。

  • Min slice length
    スプリットして出来る一切れのアイテムの長さの最小単位の設定。

  • Min silence length
    無音部分とみなすパートの長さの最小単位の設定。「When gate closes」がオンの時のみ選択可能。

  • Constrain slice length
    スライスする長さの制限に関する項目。「Left to right」の方が抑制がよく働き、その分スライスされる数が増えるっぽい。どちらを選択すべきかは、実際に画像を見て判断するしかない。
    「Best to worst」を選んだ方が無難と書いていたが、必ずしもそうではないようなので訂正した。

◇+-+-+-+-Items created by split-+-+-+-+◇

dynamic_split10.png

  • Preserve beat location,even if tempo changes
    テンポチェンジした場合において、ビート・ロケーションを保持するか否かの設定。言葉で言うより、以下の画像を見た方が分かり易いだろう。上が保持しない(オフ)、下が保持する(オン)。画像の上に表示されたエンベロープは、マスター・トラックのテンポ・マップ。

    beat_location.gif

  • Auto-adjust snap offset to peak value within first
    スプリットされたアイテムのスナップ・オフセットに関する項目。下の画像の上のアイテムは、この機能をオフにしてスプリットしたもの。下のアイテムは、1000msに設定してスプリットしたもの。

    dynamic_split11b.png

    両者ともスプリットされる場所自体は変わらないが、スナップ機能(アイテムを動かした時、グリッド・ラインにぴったり合わせる機能)をオンにした場合、下のアイテムでは赤枠で示したオフセット・ラインでスナッピングされることになる(結果、スナッピング時に上のアイテムより1000ms分前に位置することになる)。オフセット・ラインはマウスで移動させることもできる。

  • Create chromatic MIDI item from slices
    チェックを入れると、スライスしたアイテムに半音単位でMIDIノートが割り振られる。この機能は、分割したアイテムをReaSamplOmatic5000などのサンプラーに読み込んで使う場合に使用する。

    dynamic_split6.png

    その場合、分割されたアイテムを右クリックして「Glue item」をクリックすると、プロジェクト・フォルダ内にスライスされた長さ分のwevファイルが追加されるので、それをサンプラーに読み込み、割り振られたノートをトリガーにして鳴るように設定する(ノートが複数のアイテムにまたがって割り振られている場合は、それらを選択してGlueを実行すると一つにまとめられる。というかGlueは本来そのためのもの。因みに、GlueはMIDIアイテムにも有効)。

  • Split grouped items times of selected item splits
    これにチェックを入れると、グループ化しているアイテムの一つを選択しスプリッティングすると、グループ化されている他のアイテムも同じタイミングでスプリッティングされる。

    dynamic_split5.png

  • Fade pad
    スプリットしたアイテムのアタックとリリースを滑らかにするための設定。

    dynamic_sp_fade.png

    上から、オフ、Leading/Trailing其々10ms、20ms。画像を見る限り、このままだと余り意味がないように思うので、付け加えられたフェードを後で自分で微調整しろ、ということなのかも。

◇+-+-+-+-その他-+-+-+-+◇

dynamic_split8.png

  • Set transient sensitivity
    「Split points」項目で「At transients」を選択している場合にのみ有効になる。クリックすると「Transient Detection Settings」窓が開き、そこでトランジェントに関する設定をすることができる。

◇+-+-+-+-Transient Detection Settings-+-+-+-+◇

上の「Set transient sensitivity」をクリックすることで開く画面(メニューのViewからも開ける)。ここではトランジェントの感度とスレッショルドの調整が行える。「Display threshold in media」にチェックを入れると、トランジェントのスレッショルド設定を画面で確認することも可能。

t_detection.gif

  • 「Use zero crossing」
    スプリットの際にクリック・ノイズが生じる場合は、ここにチェックを入れると改善される場合がある。

  • 「Media item selection follows tab-to-transient」
    チェックを入れると、スプリッティングされたアイテムを、スプリットされる前の一つのアイテムのように、「Tab」ボタンでトランジェント検出ごとにカーソルを追従させていくことができる。

    tab-to-transient.gif

  • 「Move by at least 1 pixel when navigating by transients」
    これにチェックを入れると、「Tab」でトラジェント間を移動する際、最低でも1ピクセル以上動く設定になる。

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