ポジティブ・アレルギー

物事を顧みず、ひたすら自身にとって都合の良い部分だけを見て突き進まなければならない、ポジティブ社会への拒絶反応

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REAPER:オーディオ素材のピッチ変化を元にしてFXパラメータを動かす

※【追記:9/7】サイドチェインに関する項目を追加。

SurferEQのように、ピッチ変化に応じてFXのパラメータを変更する方法がないかと考えていて思いついた方法(REAPERではSurferEQのデモがバグって上手く使えなかったので、その挙動について詳しくは分からないが)。

この方法を使えば、例えば以下のようなことができる(オーディオ素材のピッチ変化をトリガーとして動いている)。
MIDI_Noteto_CC.gif

ただし、ここで紹介する方法はピッチをハッキリと判定することができるオーディオ素材にのみ有効という条件があるのと同時に、時々止まったりして結構不安定なので、それほど実用的とは言えないかもしれない。

また、この方法にはMidiノートをMidiCC(コントロール・チェンジ)に変換するプラグインが必要になる。ここではJS:MIDI_Note_to_CCとパラメータ・モジュレーションを併用する方法を紹介する。他にもPizmidiのようなプラグインとMIDIラーンを併用する方法もあるが、こちらはより問題が多いので紹介するのは止めておく。
---------------------------------------------------

▼手順

  • MIDI_Note_to_CCの入手

    Note to CC - Cockos Confederated Forums

    上記スレッドから「MIDI_Note_to_CC_v1.1.txt」をダウンロードする。そしてREAPERのFXブラウザを開いて、左の欄の上の方を右クリックして現れる「Create new JS FX」をクリック。
    MIDI_Note_to_CC06.png

    開いたダイアログに「MIDI_Note_to_CC」と入力してOK。
    MIDI_Note_to_CC07c.png

    作成したJSプラグインの右上にある「Edit」をクリックし、開いた画面に表示されている文字列を「Ctrl+A」で全選択して全消去。そして先ほどダウンロードしたテキストをコピーして張り付ける。
    MIDI_Note_to_CC13.png

    画面を閉じるとセーブするかどうか聞いてくるので「はい」をクリック。
    MIDI_Note_to_CC14.png

    もう一度「Edit」を押して、今度は「Fullrecompile/reset」をクリック。
    MIDI_Note_to_CC15.png

    上手く行けばこれでJS:MIDI_Note_to_CCが作成される。
    MIDI_Note_to_CC01.png

  • プラグインの立ち上げ

    ReaTune、MIDI_Note_to_CCの順でプラグインを立ち上げ、その後にピッチでパラメータをコントロールするための意中のプラグインを立ち上げる。ここではReaEQを立ち上げている。
    MIDI_Note_to_CC04a.png

  • ReaTuneの設定

    Tuner画面を開き、「Send MIDI events when pitch changes」にチェックを入れる。これでオーディオのピッチ情報がMIDIノート情報に変換され、その後に送られることになる。余談になるが、この後(或いはセンド・トラック)にシンセなどを挿せば、シンセをオーディオの音程にも基づいて演奏させることができる。
    MIDI_Note_to_CC03.png

    より安定したノート情報を得たい場合はさらにCorrection画面で「Automatic pitch correction」にチェックを入れる。
    MIDI_Note_to_CC08.png

    この時、ピッチ補正された音をそのまま外に出したくない場合は、「2 in 2 out」をクリックして設定項目で出力を切っておく(この項目は音声専用で、出力を切ってもMIDIデータはちゃんと後に送られる。MIDIの入出力は、「2 in 2 out」を右クリックして現れるコンテキストメニューから設定できる)。
    MIDI_Note_to_CC9a.png

  • 該当プラグインの設定

    立ち上げた意中のプラグインを開き、ピッチでコントロールしたいパラメータをクリックした後、「Param」ボタンをクリック。一番上に意中のパラメータ名が表示されていることを確認した上で「Parameter Modulation」をクリック。
    MIDI_Note_to_CC17.png

    開いた画面で「Link from parameter」にチェックを入れ、その下にあるボタンを押してMIDI_Note_to_CC: 13:Current Value Out に設定。
    MIDI_Note_to_CC16a.png

    必要なら、FXのパラメータを確認しながら「Offset」で基準値を調節する。「Scale」ではパラメータを動かす幅の長さを調節できる。
    MIDI_Note_to_CC18.png

  • MIDI_Note_to_CCの設定

    ここで特に重要なのは以下の三項目。「Cente(=64)Note In」は中心値となるノートの値の設定。結果として、左よりに設定すると「Current Value Out」から出力される値は大きくなり、右寄りに設定すると出力される値は小さくなる。「Invert Output Value」は値を反転させるか否かの設定。「Hold Held Note For」はノート情報を固定しておく時間の設定。0寄りにすればノートを固定しておく時間がより短くなり、出力されるパラメータの動きがより細かくなる。9寄りにすれば逆になり、パラメータの動きは飛び飛びになっていく。
    MIDI_Note_to_CC01a.png


これで準備完了。後は再生してパラメータの動きを見ながら、モジュレーションの「Offsett」や上記MIDI_Note_to_CCの設定を調節すればよい。

  • MIDI_Note_to_CCが動かなくなった時の対処

    MIDI_Note_to_CCが時々動かなくなってしまうのがこの方法の弱点だが、その場合は右上の「Edit」を押して現れた「Fullrecompile/reset」をクリックすれば再び動き出す。

    上記のように、この方法は確実性に掛けるので、もしこの方法を用いる場合は、全ての調整を済ませた後、該当プラグインを表示させた上で、一端そのトラックをステムやフリーズ、FXの適用で固めてしまうことをお勧めする。この時、表示されたFXのパラメータが動いていれば、ちゃんと機能していたことが分かる。

    因みに、FX画面のスロットに表示されたプラグインをダブル・クリック、もしくはミキサー上部のスロットに表示されたプラグインをクリックすると、そのプラグインだけが別窓で開くので、プラグイン相互の関係を見たいときはこの機能を利用すればよい。
    MIDI_Note_to_CC23.png


▼サイドチェインについて

この手法の最も一般的な利用法は、以下の画像のようにサイドチェインを併用し、ある素材のピッチ変化に基づいて他の素材をEQで動的に削る、というものだろう。以下はそのやり方について。
SurferReaEQ.gif

  • センド/レシーブの設定

    ピッチを判定する素材を読み込ませたトラックの1/2チャンネルから、EQで削りたい素材を読み込ませてあるトラックに、センドで3/4以降の空いているチャンネルに送る設定をする。
    MIDI_Note_to_CC25.png

  • ReaTuneの設定

    帯域を削る側のトラックでは、上記した「手順」の通りにプラグインを立ち上げて設定する。ただし、この時ReaTuneだけは、先ほどセンドで受け取ったチャンネルから音声が入力されるように設定しておく。
    MIDI_Note_to_CC26a.png

  • ReaEQのゲイン設定

    これで帯域を動的に削ることができるようになったわけだが、このままだとピッチ判定素材の音が鳴っていない箇所までもが削られてしまうことになる。そこでそれを避けるために、MIDI_Note_to_CCとリンクさせたバンドのゲインに、パラメータ・モジュレーションの設定を施す。
    MIDI_Note_to_CC24a.png
    まず、一番上のスライダーをダブル・クリックし、中央に持っていく。「Audio control signal」にチェックを入れて、センドで受け取る設定にしたチャンネルに合わせる。「Direction」を「Negative」に設定。後はゲインのパラメータの動きや音を聴きながら、其々を適当な値に設定する。「Min volume」はスレッショルドみたいなもので、「Strength」はレシオみたいなものと考えておけば設定はそれほど難しくないだろう。

    上手く行けば、EQのパラメータが上のgif画像のような動きをするようになる。

    ▼パラメータのグルーピングについて

    パラメータのグルーピングについても紹介しておく。グルーピングを行うと、例えば以下のようなことが可能になる。
    reaEQ-transpose.gif

    やり方は簡単。先ほどモジュレーションでJS:MIDI_Note_to_CCとリンクさせたパラメータと、グループ化したいパラメータ群をさらにモジュレーションでリンクさせ、「Offset」で其々のパラメータの基準値を調節していくだけ。
    MIDI_Note_to_CC21.png

    実際にバンド5_Frequency のパラメータにJS:MIDI_Note_to_CCをリンクさせ、さらにそのパラメータに他の9つのバンド(Freq)をリンクさせたFXチェインを以下に置いておく(JS:MIDI_Note_to_CCが――「MIDI_Note_to_CC」という名前で――既にインストールされていることが必須)。

    https://www.box.com/s/gf3drii9xkp60975l2xe

     ***

    とまあここまで書いておきながら言うのもなんだが、実は多少反則技気味ではあるがMAutoDynamicEqのデモでモジュレーターを使う方法があって、これが一番確実だったりする。しかしそのことについてはここでは詳しく書かない(この記事を読めばやり方は直ぐに分かると思う)。

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ひきこもりという役割を引き受け
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