ポジティブ・アレルギー

物事を顧みず、ひたすら自身にとって都合の良い部分だけを見て突き進まなければならない、ポジティブ社会への拒絶反応

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「現実を見ろ、現実を受け入れろ」とおっしゃいますが…

今あなたが拒絶反応を起こしているそれ、そう、今目の前にいて自分の思い通りにならない他人、それこそが現実なのですよ。

コメント

記事に関連のありそうな文章を見つけたので貼っておきます・・・

(1)日本では現実とは既成事実のことであるとされ、過去に選択された「仕方のない過去」が現実だとされる。現実を自ら創造していこうとする姿勢に欠け、「現実」とは外から与えられる所与のものとされる。
(2)現実の多義性が捨象され、現実の特定の側面だけが強調され「現実を直視せよ」「現実的地盤に立て」と叱咤される。
(3)その際強調される現実とは、その時々の支配権力が選択する方向であり、それに反対・抵抗する考え方は「観念的」「非現実的」とレッテルを貼られる。
(丸山真男『「現実」主義の陥穽』)

「現実」主義はディベート弱者の味方

> 記事に関連のありそうな文章を見つけたので貼っておきます・・・

なるほど、自分が言うことなんて、とうの昔に他の誰かによってもっと高い精度でもって言い尽くされているんでしょうね。

ただ、ここに一つ付け加えるとすれば――

>その際強調される現実とは、その時々の支配権力が選択する方向であり、それに反対・抵抗する考え方は「観念的」「非現実的」とレッテルを貼られる。

「弱者」であるということを全面的に押し出し、それで主義主張を押し通そうとすることは弱者利権などと言われ揶揄されることが多いですが、「(特定の側面だけが強調された)現実」という看板で主義主張を押し通そうとする手法は、弱者利権ならぬ強者利権手法と言ってよさそうですね。

しかし強者/弱者もまたどの角度から見るかでまた様々に変化します。例えば、無策な指導者がそれでも必至に結果を出そうと奮闘すれば、体罰や精神論という策にすがるしかなくなります。個別の状況に合ったフレキシブルな策を次々と生み出すことができる有能な指導者はそんな劇薬に頼る必要はないのです。この場合前者はごり押しするため一見強者に見えますが、有用な策を生み出す能力に欠けているという面では弱者であり、そうであるが故にギャンブル的で大きな弊害を備え持った体罰や精神論にすがるしかなくなるという側面を持っています。

同じように、日本で「現実」主義のようなガラクタ理論が支持されるのも、日本人一般がディベート能力に欠けているというから、という面があるように思います。そもそも、何らかの主張を訴えたり、或いは批判しようとした時、その妥当性を筋道を立てて述べることは結構難易度が高いことだと思います。ましてや、子供の素朴な疑問にすら「駄目なものは駄目」「そうだと決まっているからだ」という逆切れで対応することしかできないような人にとっては完全にお手上げでしょう。

一方、「現実」主義のような権威依存手法やレッテル貼り、印象批判は誰にでも簡単(平等)に利用できるし、理解もできる。つまりそれらはディベート弱者の味方であり、そしてそれ故に支持されるという面があるように思います。小難しい理屈であれこれ言われても、大抵の人は逆に反感を覚えるだけでしょうからね。

さらに、自分もまた「現実」に苦しめられたのだから、彼らもまた同じように苦しむべきだ、成功者はその「(自分には変えられない)現実」に耐え、順応したからこそ成功しているのだ、という二重の意味での(弱者的)平等主義が「現実」主義を背後で下支えしている。

要するに、この場合の「支配権力」は、必ずしも旧来的なイメージのそれだけでなく、民主主義的、平等主義的、かつ弱者的思考の集合体によって形成されているものでもある、ということです。

あと、仮に日本人のディベート能力の平均値が上がっても、強者利権手法がさらに巧妙になるだけかもしれない、という問題もありますね。ただ、そうなったとしても、「現実」は今より少し動き易くなるかもしれませんが。「既成事実=妥当性」だと、その既成事実において不利益を被っている側にとっては全く切り崩し点がないですからね。

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Author:後正面
ひきこもりという役割を引き受け
ざるを得なかった一人として
人間について考えてみる。
でも、本当はただの断末魔ブログ。

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