ポジティブ・アレルギー

物事を顧みず、ひたすら自身にとって都合の良い部分だけを見て突き進まなければならない、ポジティブ社会への拒絶反応

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「その研究が人の役に立つんですか?」と質問してはならない?

https://twitter.com/dragoner_JP/status/437436802220040192

@dragoner_JP
「新婚さんいらっしゃい」に、名古屋の大学でカモメの生態研究している人が出ているんだが、司会の桂文枝が「その研究が人の役に立つんですか?」とか質問していて、ああこういう人間が科学を殺すのだなと思った

随分大勢の支持を得ているツイートのようだが、これは違うなあ。そもそもそんな疑問を述べることすら許されない社会ってどんだけ言論統制社会なんだよ、という話にもなるし、それ以前に、その質問を止めさせなければ死んでしまう科学ってどんだけ脆弱なんだよ、ということにもなる。そんな言論統制で科学の脆弱性を守る必要などないだろう。それにこんなこと言い出したら、役に立たないなら下らない、ではなく、純粋に何かの役に立つのではないか、と思ってその質問をすることさえできなくなってしまう。
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何故、具他的な必要性が見受けられないからという理由でそれを止めさせるべでないのか。そもそも何故人は、具体的に何かの役に立つわけでもないことに熱中するのか。

こういった問いには様々な説があるだろう。役に立つか立たないかというこの質問の範囲に限っても、例えば――初めから何がどのように発展して具体的に何の役に立つか立たないか、なんて誰にも分からない。予めこれはきっと役に立つだろうと思われることだけしていれば、それを行う者の想像の範囲内で研究が留まってしまい、意外な発見がなされる可能性を妨げてしまうことになる。手広く何かを研究していれば、それがやがて学際的な発展を遂げ、大きな成果の礎になるかもしれない。そして人間は、そういう一見下らなく見えるような事柄にさえ没頭してしまうような性質を持っていたからこそ、このような発展を遂げたとも言える。……とまあこんな答えが考えられる。

そもそも人間は何かの役に立つために生まれてきたわけではない、という切り口でものを考えることもできるし、誰かが何かをしたいと思った時にそれをすることは人間にとって重要なことであり、逆に傍から見て下らないと思える行為を全て禁止したら一体どんな社会になるか、ということを考えてみるのも面白いだろう。

何にせよ、「その研究が人の役に立つんですか?」という問いは、それそのものが壮大な研究の一部であるとも考えられる。よってこれを言わせないようにすることは、役に立たないからやめるべき、と言って研究を止めさせる行為そのものに相当する。そして其々がこのような問いに対する研究を怠ってきたからこそ、何かの役に立たないことはやるべきではないかのような風潮が出来上がってしまったのではないか。問題にすべきはむしろそちらの方だろう。

要するに、質問そのものを止めさせる方向より、「その研究が人の役に立つんですか?」と聞かれて、「いや、今のところ特にこれが何かの役に立つとかそういうことはありません」と胸を張って答えられる方向を目指した方がいいでしょう、と(――もちろんそれでも、研究のために投資を募ったり限られた予算の獲得競争で勝とうとするなら、さらなるプレゼンが必要になるのは避けられないが)。

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ひきこもりという役割を引き受け
ざるを得なかった一人として
人間について考えてみる。
でも、本当はただの断末魔ブログ。

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