ポジティブ・アレルギー

物事を顧みず、ひたすら自身にとって都合の良い部分だけを見て突き進まなければならない、ポジティブ社会への拒絶反応

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REAPER:FX挿入前と同じ音量でその効きを確かめることができるJSFX

なかなか凄いJSプラグインが出てきた。

――例えばEQである帯域をブーストし、よしこれで良い感じになったぞ、と思って最終的に出来上がったものを聴いてみたら、それ以外の帯域がスカスカだった、みたいなことがある。音を入れる容器には限界があり、最終的にそこに頭を合わせなければならない。だがそうすると、ある帯域をブーストすることが結果として他の帯域の音量を下げていた、なんてことにもなりかねない。その時点では元の音に加えてブーストした音を聴くため、音が大きくなり良くなったかのように思えても、それは単なる錯覚だったりするわけだ(この錯覚を避けるため、最近のEQには自動ゲイン補正機能が付いていたりするものもある)。

そうならないためには、如何にして与えられた容器の中にバランスよく音を詰め込むか、という技術が必要になる。ただそれも行き過ぎて音を詰め込みすぎると、細部が不明瞭になったり、奥行きがなくなったり、風合いがなくなったり、圧迫感を感じるような音になったりする。それでも如何に容器に音を詰め込むか、ということに人は躍起になったりする。つまり大事な音源の質を台無しにすることを競い合うのである。この不毛さを言い表したのが「音圧戦争」という言葉なわけだが、何にせよ人間は音の大きさで色々錯覚してしまい勝ちなのだ。

こういった錯覚を防ぐためには、元の音源に何か手を加えた時、それを加える前と同じ音量にして比較するというのが一番効果的だ。とはいえ、実際にはわざわざそんなことはやっていられないだろう。しかしTBProAudioが作ったこの「AB Level Matching」を使えば、それが簡単に出来てしまう。

↓ダウンロードは以下から
ab_lm - tb-software.com
↓フォーラムの関連スレッド
AB Level Matching JSFX V1.1 - Cockos Confederated Forums
↓Learn Digital Audioによるチュートリアル
AB Level Matching Tutorial Using Free Plug-ins - Learn Digital Audio

REAPER v4.6以降が必須。ReaPlugs 2.2 (Beta)以降があれば他のDAWでも使用できるらしい。ReaPlugs 2.2は http://www.landoleet.org/ のどこかにある。因みに、上記したページにはリンクを貼るな、ということなので記述のみにしている。

以下はこのプラグインの使い方について。
----------------------------------------------


まず、例によって「AB Level Matching JSFX」フォルダを「Options -> Show Reaper resource path in explorer/finder -> Effects」に放り込む。「AB Level Matching」は以下の三つのプラグインから構成されている。

・AB_LM_src
AB_Level_Matching03.png

・AB_LMLT_cntrl
AB_Level_Matching02.png

・AB_LM_cntrl
AB_Level_Matching04.png

  • 「AB_LM_cntrl」は「AB_LMLT_cntrl」の簡易版。最初に「AB_LM_src」を挿し、その後に効果を確かめたいFXを、次に「AB_LM_cntrl」か「AB_LMLT_cntrl」のどちらかを挿す。
    AB_Level_Matching05.png

  • 「AB_LM_src」と「AB_LM_cntrl」の「LinkID」値を合わせる。「LinkID」は0~31の数値を選べる。このIDはどうも同一トラック内だけでなく、他のトラックとも影響を及ぼし合うようなので、複数のトラックで使用する場合はそれぞれ別のIDを割り当てる。
    AB_Level_Matching07b.png

  • 「SYNC PDC」ボタンをクリックし、真ん中に挟んだプラグインの遅延補正値を取得し、FXを通した時と通してない時の音のタイミングを合わせる。
    AB_Level_Matching.gif

  • 後は「BYPASS」ボタンをオンオフし、FXを通した後と前の音を聴き比べるだけ。データは蓄積されるので、FXの設定を変えた場合は「RESET」を押して一度リフレッシュさせる必要がある。AB_Level_Matching08.png

  • 色々パラメータがあってややこしく思えるかもしれないが、結局実際に触るのは「BYPASS」と「RESET」以外には「PREFILTER」くらいだろう。「PREFILTER」をオンにすると、RMSではなくITU-R BS.1770-2のラウドネス規格でフィルタリングされる。マスタリング段階ではお好みでこちらを使用するのもよいだろう。
    AB_Level_Matching06.png

  • 「AB Level Matching」は比較のためのプラグインなので、比較が終わったらオフにしておく。


↓冒頭でリンクを貼ったLearn Digital Audioによるチュートリアルビデオ


因みに、フォーラムの関連スレではspk77氏が作ったショートカットで「BYPASS」のオンオフが出来るコードが公開されているが、何故か自分の環境では上手く動作しなかった。


 ▼Auto Gain Staging JSFX


正直これが何なのかよく分かっていないところがあるが、「AB Level Matching」の姉妹品として、「Auto Gain Staging」というものもある。
AB_Level_Matching_04.gif

ダウンロードはフォーラム内のリンクから
Auto Gain Staging JSFX - Cockos Confederated Forums

間違っているかもしれないが――例えばプリアンプやサウンドカードに音声を入力するとき、入力レベルが小さすぎると後で音量を上げたときにバックグラウンド・ノイズが目立ってしまう。かといって過入力になると音割れが起こってしまう。つまり、それらには其々適切な入力レベルがある。VSTにもそれと同じような性質を持つタイプのもの(作成者はその例としてNebulaを挙げている)、つまり適切な入力レベルが与えられることでより上手く機能するものがあって、その適切な入力のために補正を行うもの?といった感じか。少なくとも、"auto Gain"と言ってもMautoVolumeやVocal riderみたいなものではないことは確か。

使い方は「AutoGainStage_src」の後にNebulaのよのようなアンプシミュ系のプラグインを挿し、設定をする。その後に「AutoGainStage_cntrl」を挿し、「AB Level Matching」の時と同じように「LinkID」を合わせ、「SYNC PDC」で補正値を取得。「Drive Reference level」を真ん中に挿したプラグインに相応しい値に設定。さらに「Drive Control」を「Analyse」に設定し、再生して補正のために必要なリファレンス・レベルを取得。最後に「Drive Control」を「Drive」にして再生。

割りと地味目な効き目のプラグインだが、SPL Twintubeのデモを使い、「Auto Gain Staging」を使用したものとそうでないものを比べると、ピークメーターの上限は同じ結果だったにもかかわらず、前者の方がよりそれっぽく聞こえたので、それ系のプラグインを持っている人は一度試してみるといいかも。

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