ポジティブ・アレルギー

物事を顧みず、ひたすら自身にとって都合の良い部分だけを見て突き進まなければならない、ポジティブ社会への拒絶反応

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生まれてきたことを後悔する

「普通」は努力して獲得するものではなく、
既に獲得しているもの。

元々「普通」を獲得していない人間にとって、
それを後から獲得することが如何に難しいか。
それを試みたことがある人間ならよく知っているだろう。

そもそも、何とかして「普通」を獲得しよう、
なんて思っていること自体もう普通ではないわけで。

大抵の人間は、既に獲得している「普通」という
基盤を元にして、その上でこの社会で生き抜く為の
知恵や力を蓄えそれを磐石なものへとしていく。

しかし、「普通」を獲得出来ていない人間は
いつまでもその基盤を獲得する為の作業に追われ、
それが終わるまでは次のステップへ進めない。
つまり、この社会で生き抜く為の力を蓄えることが出来ない。

結局、自分はその基盤を獲得する作業だけで
一人の人間が発揮出来る限られたエネルギーの
全てを使い果たしてしまった。

それでも「普通」は獲得出来なかった。
一生分のエネルギーを注ぎ込んでも。
普通になろうと努力すればするほど泥沼に嵌っていった。

そう、その目標設定自体が誤っていた。

普通でない人間が如何に「普通」を獲得するかではなく、
普通でない人間が、普通でない人間として如何に生きていくか、
ということにこそ力を注がなければならなかった。


漸くそのことに気付くことが出来たのは
もはや手遅れになってからだった。


だが何故、目標を見誤ったのか。

多分、普通でない人間を軽蔑していたんだと思う。
そして、「普通」に憧れていた。

だから、普通に馴染めない感覚を持つ
自分自身が嫌いで嫌いで仕方がなかった。
自分の持つその感覚が自身の意識と一時たりとも
離れることが出来ないことが激しく苦痛だった。

そして、遂にはその自分の持つ感覚を消し去ろう
として「自分探し」ならぬ、「自分殺し」を始めた。

しかし、それこそが「価値ある生」の獲得という
可能性に対して最後の止めを刺すことになった。

つまり、普通でない人間の側にいながら、
普通でない人間を軽蔑し、普通でない自身を
否定するという踏み絵を踏んでみせることで自身が
普通であると証明しようとして自滅していった訳だ。

まったく、愚かな話だ。

しかし、それが愚かな行為だと分るのは
そういう失敗をした後の今だからこそであって、
その当時は「普通」を獲得することこそが
この社会で生きていく為の唯一の方法
であるかのように思えた。

というか、そうとしか思えなかった。
普通でない人間は生きていけない、
という切実な思いがあった。

何となくそう思ったのではなく、
悩みに悩んだ挙句出た答えがそれだった。

そして、その目標を実現する為に
自身の持つ最大限の力を注ぎ込んできた。

これが何も考えず何となしに人生を歩んできたのなら、
或いは、人生に手を抜いて臨んできたのなら、
そのことに対して後悔することも出来ただろう。
「あの時もっと頑張っていれば…」
と夢想することも出来ただろう。

しかし、考えに考え最大限の力を発揮した結果
得たものがこの現状であった以上、
この人生に後悔をすることすら許されない。

もし、今の記憶を持ったまま生まれ直し、
人生をやり直すことが出来るのならば、
この結果の修正も利くかもしれない。

それが愚かな行為であるということを知っているから。

しかし、同じ条件で人生をやり直したなら、
きっと何万回やり直しても同じ結果になると思う。
同じ失敗を繰り返すと思う。

だから、もし仮にこの結果に対して後悔するならば、
自分が生まれてきたこと自体を後悔する他ない。

 ***

世の中には、自分のように自身の持つ力を最大限に
発揮しても「生まれてきて良かった」という
思いすら獲得出来ない人間が存在する。

確実に。

そして、人類が存続を続ける以上、
生まれてきたこと自体を後悔せざるを得ない
人間もまた同様に生まれ続ける。

しかし、表向きにはそいう人間は存在しないことになっている。

だから、そういう人間は望んでもいないのに
「存在」という義務を押し付けられ、
存在しない人間として存在し続けなければならない。

それが、「生まれてきて良かった」と思えない人間に
更なる追い討ちを掛けることになる。

だから、せめて存在するはずのない人間の一人として、
そういう人間が存在するということを
ここに記しておきたいと思う。

(5/29、最後の部分が気に入らなくなったので変更しました)
 

コメント

何かアドバイスを下さい!

はじめまして!とても興味深く拝見しました。
この意見に共感します。
どんなに努力をしても普通にはなれないですよね。

結局・・・・・
>普通でない人間が、普通でない人間として如何に>生きていくか、
>ということにこそ力を注がなければならなかった。

ということになりますね。
それはよくわかるのですが、普通でない人間は結局、どうやって生きていったらいいのでしょうか?
気持ちのもちようなどを教えてもらえると助かります。例えば「変人」と言われるととてもショックです。
この時どうやって気持ちを整理したらいいのですか?この先、どうやって生きていったらいいかも分かりません。

期待には添えないかもしれませんが…

コメント有難うございます。

ただ、余りにも重過ぎる問いに少々困惑しています。

私自身人生の失敗者で、もはやどのように生きるかより
どのように死ぬかの方に興味が移ってしまっている
くらいですから、他人に偉そうにアドバイスを送る
ことが出来るような立場にはないのです。

しかし、せっかくなので同じ様な悩みを抱えながら
生きてきた人間の一人として知恵を絞ってみることにします。
(長くなるのでお暇な時にでもゆっくりとご覧下さい)


>「変人」と言われるととてもショック
ということですが、極端な話、
あなたのことを変人だと言う人達とあなたとは
元々全く違う種類の生き物だ、くらいに思って
しまえばいいのではないでしょうか。

勿論、その種類の違いに優劣なんてありませんよ。

例えば、人間が他の種より優れていると言えるでしょうか?
必ずしもそうとは言えません。
もし、それを優れていると断言するとしたら、
その考えは単なる人間の傲慢さによる産物でしかありません。

ただ、違う種の生き物が同じ場所に存在している。

そして、元々全く違う種類の生き物なんだから、
その考え方も感じ方も特徴も全く違って当たり前。
それらが一同に介して生活しているのだから、
お互い行き違いも起こる、ただそれだけのこと。

しかし例えば、犬が魚を見て
「鱗みたいなブツブツしたものを全身に
付けやがって気味が悪いったりゃありゃしない」
なんて言って魚の特徴を馬鹿にしたらどうでしょう。

或いは、魚が犬を見て、
「いつも舌を出してハアハア言ってなんてだらしがないんだ」
なんて言って馬鹿にしたら?

このように、自分と違う他の種類の生物の特徴を貶す
ことが如何に愚かな行為かは言うまでもないでしょう。

他者と自分との違いを取り上げてそれを理由に批判する
という行為は、正にこれと同じ行為に過ぎない訳です。

まあ、「変人」という言葉が、どういう状況で
どういう意図をもってさゆりさんに投げ掛けられたのか
分らないので、ハッキリしたことは言えませんが、
もし、そこに何かしら批判的な意図を感じたのなら、
その批判は上記したような馬鹿げたものでしかないので、
それを真剣に受け止める必要もないのではないかと。

あと、これが一番大切かもしれないけど、
仮に誰かに馬鹿にされたからといって、
その者と一緒になって自分自身をいじめないこと。

自分自身を好きにならなくてもいいですが、
絶対に軽蔑だけはしてはいけません。

必ず自身の感覚に復讐されますから。
自分はこの過ちを犯し、未だにその責めを
受け続けています。


それから、
>どうやって生きていったらいいか
という問いに関しては何とも言えません。

それにハッキリとした答えを出すことが出来る人は、
「この高価な壺を買えば何事も万事上手く行きます」
とか、その類の人だけです。

だから、具体的なことは言えませんが、
それでも敢えて何か言うのなら、
自身の欲望に素直になれ、ということくらいでしょうか。

そうすれば、自分の思うような人生は歩めなくても、
ひたすら禁欲を貫いただけの人生よりは
少しはマシなものになるでしょうから。
欲を殺して生きるだけの人生なんて本当に価値が無い、
というのが私が今までの人生で見つけた一つの答えです
(勿論、欲望に溺れるような事態に陥れば
それはまたそれで問題ですが)。


…とまあ、自分の失敗を元にして色々考えてみましたが、
こんな冗漫なわりに中身の無いとぼけたアドバイスしか
出来なくてごめんなさい。

まあ、自分の人生を何一つ上手くコントロール出来なかった
チンケな野郎の言ですから、余り本気にし過ぎないで下さい。

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コメントありがとうございます。拝見させていただきました。
お互い、せめて残され貴重な時間を他人に植え付けられた
マルウェアとしての道徳などに惑わされずに過ごせればいいですね。

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Author:後正面
ひきこもりという役割を引き受け
ざるを得なかった一人として
人間について考えてみる。
でも、本当はただの断末魔ブログ。

働けど無職。
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※コメントは記事の内容(主題)に関するもののみ受け付けています。また、明らかに政治活動的な性質を持つ内容のコメントはお控え下さい(そういった性質を持つ発言は、それを許容するような姿勢を持つ一部のブログを除いて、自分のブログで行うものだというのが私の基本的な考え方です)。

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