ポジティブ・アレルギー

物事を顧みず、ひたすら自身にとって都合の良い部分だけを見て突き進まなければならない、ポジティブ社会への拒絶反応

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イントロセールでSpitfire AudioのMural Ensemblesを入手

Muralはとても手を出せる値段じゃないがこれなら何とか、ということで入手してみた。ベルリンと編成も被らないし、ベルリンのメイン・ライブラリには含まれていないバルトーク・ピッチカートやハーモニクスが含まれているというのにも魅力を感じた。



とにかく音の広がりや奥行き感が素晴らしい。ベルリンのWholeパッチを鳴らしながらこれに切り替えると、空間がサッと広がる。

そして上下の(トーン)バランスが凄く良い。ベルリンだとかなり上手くやらないと直ぐに頭でっかちになってしまうが、このライブラリはそういったバランスの取り方で苦労することはない。これは低音がしっかりしているからかもしれない。このどっしりした低音はこのライブラリの魅力の一つだろう。

ただ予めデモを聴いて分かっていたことだが、高音はちょっとシンセ臭い音になる。そこら辺はベルリンの方が勝っているように思う。ストリングスの高音はサンプル音源ではなく生録であってもギジギジしたシンセ臭い音になってしまうことがあるが、ベルリン・ストリングスはその点非常に上手く採れている(ベルリンのそれはツルツルしている感じ)。

好みの問題もあるだろうが、自分としては高音の美しさという点では今のところそれにかなうものはないと思っている。中低音は微妙な感じだが。しかし同じベルリンでも拡張のチェロやコントラバスはわりと評判が良かったりするわけで、どこでそのような違いが出ているのやら。奏法の違いによるものなのか、それともマイクセッティングによるものなのか。

距離に関してはMural Ensemblesはベルリンと比べてかなり遠め。デモなどを聴く限り、元のMuralよりEnsemblesはさらに音が遠くなっているように聞こえる。また編成も元のものよりさらに大きく聞こえる。それから速いフレーズはちょっと苦手かもしれない。

また、これは当たり前のことだが、Wholeパッチなので定位をパートごとに分離させることはできない。例えばヴァイオリンの一番下の方の音を想定して鳴らしても右側の方から音が聞こえてきたりする。しかしその分音の隙間はできにくく、一体感のある音になりやすいように思う。

このライブラリの入手を考えている人はこういったことを予め念頭に入れておいた方がよいだろう。


さて、せっかくなのでこの前紹介したストリングスの聴き比べスレに外野から勝手に参戦してみた。



使用したのはCloseマイクとTreeマイクだけ。EQやリバーブ、コンプといったエフェクトは一切なし。これは例の聞き比べスレに投稿する際の必須条件だが、実際のところこのライブラリの場合そのような条件でも一切困ることはない。むしろこの音源にリバーブをかけるのは勿体無いとさえ言える。マイクだけで十分空間表現ができるわけだから。ミックスで一番むずかしい空間処理で悩まずに済むというのは大きい。

ただしユニゾンになるパートがあるので、それに対処するためにトランスポジション・トリック(ReaPitch)は使用している。また同じパッチを使用する場合も一トラックだけで済ませるのではなく、五つのトラックを立ち上げ其々別個にパッチを鳴らしている。

コントロール・チェンジやオートメーションはさほど書き込んでいない。というのも、それらを沢山書き込まなくとも楽譜を入力しただけで結構それっぽくなったので。

このライブラリの一つの利点はこの手軽さだろう。普通ストリングス音源は楽譜通り打ち込んだだけだとどうしても不自然になりがちで、それを何とかするために鬼のようにコントロール・チェンジやオートメーションを書き込まなければならなかったりするが、このライブラリは普通に打ち込んだだけでも不自然さはそれ程目立たない。もちろんまだコレ一つを打ち込んだだけなので、曲調によってはそうでない場合もあるかもしれないが。

てなわけで、個人的にはこのライブラリは当たりだったと思う。もうちょっと頑張ればCineStringsやCINEMATIC STRINGS 2が買えてしまうし、他にもHollywood Stringsなんかがあるので積極的にはお勧めはしないが、この音色が欲しいけど普通のMuralを買うのは厳しい、アーティキュレーションもそんなに沢山いらない、と言う人には悪くない選択だと思う。空間表現では上に挙げたものよりも上だし。


最後に参考として以前投稿したベルリン・ストリングスを使ったオリジナル曲も上げておく。
 
こちらもリバーブは一切使用していない。ただマイクはCloseとTreeだけではなく全てのものを使用している。

因みにここで使用しているのはver1だが、このバージョンのレガート・パッチはノートの頭と尻を重ねると前の音がサステインして鳴りっぱなしになるという酷いバグがあったため、それらは使用していない。

コメント

ポジティブアレルギーさんこんばんは。私は、sableであの、ハッカケのパッチと、イギリスポンド建てを間違えて、そろえる羽目になり、「こんなはずじゃないこんなはず無い」と自分を慰めるようにMURALを使ってます。SHORTの音はいいんですが、LONGが立ち上がり遅すぎな感じで日々混乱してます。

オーケストラツールスはwoodwindsを使ってます。オーケストラツールスのマルチパッチのスクリプトにSABLEやMURALを割り込ませて、アーティキュレーションのクロスフェードを使っていたのですが、CAPSULEが登場して、4つのアーティキュレーションのマルチレイヤーが出来るとと心躍ったのですが、なんか,CAPSULEは複雑で、マルチパッチに潜り込ませることが出来ないような感じです。

もし、1.7の頃のようなマルチに潜り込ませることが出来たら、凄いなと思ってます。

CAPSULEをインストールすると、昔の、あのマルチパッチが使えなくなりそうな予感があったので、私は、CUPSULEは別途違うフォルダーを作り、OTの古いスクリプトが使えるようにライブラリィをバックアップとりました。

WOODWINDSでのCAPSULEはもはや最強じゃないかと思いますが、
ポジティブアレルギーさんはCUPSULEの使用感いかがですか?

>SHORTの音はいいんですが、LONGが立ち上がり遅すぎな感じで日々混乱してます。

あれ、本家もそんな感じなんですか。ストリングス音源における音の立ち上がりの遅さ問題は議題として取り上げられることも多く、Muralは後発音源なのだからそこら辺にはちゃんと気を配って欲しかったところですね。まあ本家Muralはこれから発売する拡張でそれに対応するということなのかもしれないですが。

因みにBSTはその点に関しては非常に優秀で、そういう面でストレスを感じないのは良いです。まあレガートには変なクセがありますけど。

>オーケストラツールスのマルチパッチのスクリプトにSABLEやMURALを割り込ませて

そんなことができたんですねえ。BWWは持っていないので知りませんでした。2が出た今となってはそのバージョンはプレミアものということになるのでしょうか。あと「マルチパッチが使えなくなりそうな予感」とありますが、OTの場合は古いパッチもそのまま残していく方式のようなので、普通にインストールしても大丈夫だったような気もします。まあバックアップを取っておくに越したことはありませんが。

>CUPSULEの使用感いかがですか?

なんかGUIが見づらいのがちょっとアレですが、中々有意義なアップデートだったと思います。個人的には全てのパッチをレガート化することができるようになったのが一番大きいですね。このお陰でレガートとそうでないものを混在させるのが簡単になり、今まで出番がなかったパッチにも出番が回ってきそうな気がします。ただBWW ExpBのバグはまだ残ったままでしたけどね。なぜ放置するかなあ。

後はクロスフェードやモーフィングも便利ですね。これによって表現の幅も格段に広がったように思います。そういう部分に面白みを感じることができる人にとっては本当に最高のおもちゃだと思います。

>古いパッチもそのまま残していく方式のようなので
CAPSLEにアップデートしても昔のマルチパッチは問題なく使えました。

OTのバージョンアップはファイルストラクチャーをちゃんと自動設定してくれるから親切ですね。今回のバージョンアップではCAPSLEのスクリプト周りぐらいで、SAMPLEとかの変更は入ってないですね。

SPITFIRE AUDIOは結構バージョンアップ頻度が高くて、親切なんですが、ファイル構成を手動で置き換えないとならないのがめんど臭いです。

専用のダウンローダーから、ダウンロードするのだけど、一度ダウンロードすると、ダウンロードにロックが掛けられ、もし、インストールに失敗するとサポートに「インストール失敗した!!」とかメールして、ダウンローダーのロックをイチイチ解除してもらわなければなりません。
ただ、何度でも解除してくれます。ただし、メールの返信は2営業日ぐらいかかりますので、大変です。

>ダウンローダーのロックをイチイチ解除してもらわなければなりません。

その点Connectは便利ですねえ。なにかあったら直ぐにダウンロードし直せるので。

でもConnectはダウンロードすればするほどディベロッパー側がその分お金を払わなければならない仕組みみたいなので――Friedlander Violinが出たばかりの頃はユーザーからの要望で16bitと32bitの両方を落とせるようになったが、その際、必要ないなら使わない方は落とさないでくれ、その分こちらのお金が節約できる、みたいなことを言っていた――、Spitfireが専用ダウンローダに切り替えたのはもしかしたらそういう事情も関係しているのかなあ、と。気軽に巨大ライブラリをポンポンダウンロードし直されたら高くつきそうですからね。

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Author:後正面
ひきこもりという役割を引き受け
ざるを得なかった一人として
人間について考えてみる。
でも、本当はただの断末魔ブログ。

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