REAPER:M/S処理
M/S処理については以前にも書いたことがあるが、この方法の方が良いように思うので改めてそれについて書いてみる。
▼(1)FXチェイン
FXブラウザの「Filter list」で「side」と入力。すると以下のようなプラグインが表示される。

まずJS: Mid/Side EncoderとDecoderを読み込み、それらでM/S処理に使用したいプラグインを挟み込む。

今回はコンプ(ToneboostersのTB_BusCompressor)を二つ用い、一方をMid用、もう一方をSide用として使用する場合を例にとって説明してみる(TB_BusCompressorはM/Sモードを持っているが個別に設定することはできない)。
尚、EncoderとDecoderの位置を入れ替えても同じように働く模様。また最初の画像でTB_MidSideTransformerというプラグインが表示されていたが、こちらもJS: Mid/Side Encoder、Decoderと同じ働きをする。
↓TB_MidSideTransformer

これを使用する場合も同じようにそれでプラグインを挟み込む。

▼(2)ルーティング
JS: Mid/Side~やTB_MidSideTransformeは左チャンネルをMid、右チャンネルをSideに変更してくれる。

これを利用し、真ん中に挟まれたプラグインは其々Midのみ、もしくはSideのみの音声信号をそのまま後に受け渡す設定にしてやればよい。具体的には以下のようにする。
コンプ1(Mid用)

コンプ2(Side用)

これ以外にも同じ結果になる設定もあるが、これが一番分かりやすいだろう。
それから今回はMid/Side両方に別々の効果を与えるケースを想定しているが、Midのみ、もしくはSideのみに効果をかけたい場合は一方のプラグインは必要ない。
またMid/Side両方に別々の効果を与える場合でも、VSC-2のようなデュアルモノ機能を持っているプラグインはそれを利用すれば一つだけですむ。


設定が済んだら念のために同じ素材を逆位相にして同時に鳴らしてみる。無音になったら設定が成功している証拠(ただし挿すだけで倍音が付加されるVSC-2のように、デフォルト設定でも音が変わるプラグインを使用している場合は完全な無音にはならない)。
▼(3)特定の帯域のみにM/S処理を行う
一つ前の記事で帯域分割についての記事を書いたが、それと併用することで特定の帯域だけにM/S処理を施すこともできる。
例えば3band-splitterを使用し、300~800HzのみにM/S処理を行いたい場合は以下のように設定する。

FXチェイン



コンプ1(Mid_300~800Hz)

コンプ2(Side_300~800Hz)

FreeG

最後に分かりやすいように名前を変更しておく

***
もちろん同じ要領でM/S処理のマルチバンド化もできる。まあ実際にそういうことを必要とする機会は滅多にないだろうけど。とりあえずどんなプラグインでもM/S&マルチバンド化できるよ、ということで。
▼(1)FXチェイン
FXブラウザの「Filter list」で「side」と入力。すると以下のようなプラグインが表示される。

まずJS: Mid/Side EncoderとDecoderを読み込み、それらでM/S処理に使用したいプラグインを挟み込む。

今回はコンプ(ToneboostersのTB_BusCompressor)を二つ用い、一方をMid用、もう一方をSide用として使用する場合を例にとって説明してみる(TB_BusCompressorはM/Sモードを持っているが個別に設定することはできない)。
尚、EncoderとDecoderの位置を入れ替えても同じように働く模様。また最初の画像でTB_MidSideTransformerというプラグインが表示されていたが、こちらもJS: Mid/Side Encoder、Decoderと同じ働きをする。
↓TB_MidSideTransformer

これを使用する場合も同じようにそれでプラグインを挟み込む。

▼(2)ルーティング
JS: Mid/Side~やTB_MidSideTransformeは左チャンネルをMid、右チャンネルをSideに変更してくれる。

これを利用し、真ん中に挟まれたプラグインは其々Midのみ、もしくはSideのみの音声信号をそのまま後に受け渡す設定にしてやればよい。具体的には以下のようにする。
コンプ1(Mid用)

コンプ2(Side用)

これ以外にも同じ結果になる設定もあるが、これが一番分かりやすいだろう。
それから今回はMid/Side両方に別々の効果を与えるケースを想定しているが、Midのみ、もしくはSideのみに効果をかけたい場合は一方のプラグインは必要ない。
またMid/Side両方に別々の効果を与える場合でも、VSC-2のようなデュアルモノ機能を持っているプラグインはそれを利用すれば一つだけですむ。


設定が済んだら念のために同じ素材を逆位相にして同時に鳴らしてみる。無音になったら設定が成功している証拠(ただし挿すだけで倍音が付加されるVSC-2のように、デフォルト設定でも音が変わるプラグインを使用している場合は完全な無音にはならない)。
▼(3)特定の帯域のみにM/S処理を行う
一つ前の記事で帯域分割についての記事を書いたが、それと併用することで特定の帯域だけにM/S処理を施すこともできる。
例えば3band-splitterを使用し、300~800HzのみにM/S処理を行いたい場合は以下のように設定する。

FXチェイン



コンプ1(Mid_300~800Hz)

コンプ2(Side_300~800Hz)

FreeG

最後に分かりやすいように名前を変更しておく

***
もちろん同じ要領でM/S処理のマルチバンド化もできる。まあ実際にそういうことを必要とする機会は滅多にないだろうけど。とりあえずどんなプラグインでもM/S&マルチバンド化できるよ、ということで。
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