ポジティブ・アレルギー

物事を顧みず、ひたすら自身にとって都合の良い部分だけを見て突き進まなければならない、ポジティブ社会への拒絶反応

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コミュニケーションツールとしてのいじめ(前編)

<他人の痛みが分かるからこそ>

よく「他人の痛みが分からないからいじめを行える」
なんて言うが、その言い方は必ずしも
現実に即したものだとは思えない。

むしろいじめっ子は他人の痛みに非常に敏感で、
どこをどんな風に攻めればどのくらい相手が痛みを
感じるのか、ということについて非常に
研ぎ澄まされた感覚を持っていることの方が多い。

そして、いじめられっ子(対象)が
「こういうことをされたら嫌だな」という
ポイントを見事に見透かしてそこを攻め立てる。

つまり、彼らは相手のウイークポイントを
上手く探し当ててその痛みを獲得することが
嬉しくて楽しくてしょうがないのだ。
もう少し正確に言えば、その相手の弱点を
探し当てるという過程とその苦痛を獲得した
達成感を仲間と共有することが楽しいのだ。


コミュニケーションツールとしてのいじめ
(無論バッシング等も含む)とでも言えばいいか。
(仲間と共有しないタイプのいじめもあるだろうが、
それとそうでないものはちゃんと分けて考えるべき)

だが、コミュニケーションツールとしてなら
架空の人物や生物をいじめていても良いように思える。
それなら誰も苦しまなくても済む。
しかし、最初はそれで満足していても
きっとその内それでは満足しなくなるだろう。

それは相手が痛まないことを知っているからだ。

そして、相手の痛みがなければそのプロジェクト
(いじめ)の目的や実感、達成感が薄まり、
コミュニケーションツールとしての機能が弱まってしまう。


だからこそ、仲間との結び付きの為に
「他者の痛み」が必要になってくる。

そして、それ故いじめっ子達は「他者の痛み」に
非常に鋭敏であり、どうすればそれを得ることが
出来るかということについても豊富な
知識と経験を持っていることが多い。

つまり、彼らは他人の痛みが分かるからこそ
それをコミュニケーションツールとして利用し続ける
ことが出来るのであって、他人の痛みが分らないから
いじめをしているのではない。

 ***

そもそも「他人の痛みが分からないから…」
という言説は、他人の痛みが分かればその人はいじめを
しないだろうという性善説的な考えに基づいている。

確かに、感覚的な乖離や自身の無思慮から
他者を知らず知らずのうちに傷つけてしまい、
相手がそれをいじめだと感じることはあるだろう。
或いは、ちょっとからかっただけのつもりが
相手に思った以上に甚大なダメージを与えている
ということもあるだろう。

そして、それに気付いてその行為を反省したり
自重したりする人がいることは確かだ。

しかし、人がそうやって自制するのは
自身の行いによって他者が苦しんでいることを知り、
そのことに罪悪感を感じるからこそだと思う。
その罪悪感で自身が苦しむ事になるからこそ人は自制する。


つまり、他者の痛みを自身のものとして
感じることが出来るからこそ歯止めが掛かる。

(他者の痛みを直接感じることは出来ない。
それ故、他者の痛みを感じるというのは
罪悪感によって他者の痛みが自身の内部に
再構築されることに他ならない)

だが、罪悪感の感じやすさには
かなり大きな個人差があるだろう。

例えば、いじめやバッシングでいつも主導的な
役割を果たす人達の多くは、罪悪感を感じにくい
体質を持っているんじゃないだろうか。
その為、相手の痛みを自身の内部で再構築することが難しい。

だとすれば、彼らは他人の痛みを分かる能力
には長けているが、それを自身のものとして
感じる能力には乏しいということになる。

或いは、その罪悪感による苦痛よりも
いじめによって得られる快楽感の方が勝る
傾向にある感覚の持ち主なのかもしれない。

そうでもなければ、いじめを行えば行うほど
自身が罪悪感で苦しむことになる訳で、
少なくとも出来得る限りそういったこと
には関わりたくないという思いを抱くはずだ。

だが、その罪悪感を感じる力も強過ぎれば
その者を自滅の道へと歩ませることになったり、
或いは、「道徳」の裏切りに対する
復讐の鬼へと変貌させる可能性が出てくる。

ともあれ、「他人の痛みを分かること」とそれを
「自身のものとして感じること」は全く別問題
であり、
そのアンバランスさにこそ焦点が当てられるべきであって、
「他人の痛みが分からないから…」という言説は
その二つをごちゃ混ぜにしてしまう危険性がある
ため余り良い言い方とは思えない。

→後編へと続く
 

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ひきこもりという役割を引き受け
ざるを得なかった一人として
人間について考えてみる。
でも、本当はただの断末魔ブログ。

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※コメントは記事の内容(主題)に関するもののみ受け付けています。また、明らかに政治活動的な性質を持つ内容のコメントはお控え下さい(そういった性質を持つ発言は、それを許容するような姿勢を持つ一部のブログを除いて、自分のブログで行うものだというのが私の基本的な考え方です)。

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